吃音改善訓練
「言友会」は吃音者の全国規模の自助団体である。「香川言友会」が去年の4月に発足した。
吃音に関する話の会に出ると、多くの吃音者の体験談や吃音を良くしていく方法などの話が聞け、かなり参考になる。自身の吃音をある程度改善し
ていくことにもつながる。
吃音者の体験や本からヒントを得て、私の日課として二十分ほどの吃音改善訓練を午前中に行う。
最初に、体を伸ばしたり、腕を回したりの柔軟体操をする。そして舌を回したりして口の中を柔らかくする。
続いて、鏡を見ながら「バ・バ・バ・ア・ア・ア」と歯切れよく小さめの音を出す。次に五十音表の最初の方から少し大きめの声で区切りを付けて発音する。そして苦手な言葉の練習をする。
最後に中島みゆきなどの好きな歌を歌う。
日中は、他の人との会話を電話機などで録音して、それを聞いたりする。
吃音には心理的な影響が大きくつきまとう。
発声練習は音だけをテンポよく出すものである。発語練習は朗読などのように声に抑揚を付けたりと、より実践的なものだ。私の吃音は健常者に近づけようというだけでなく、それ以上を目指してちょうどよくなるか、と考えたりする.
「人間を上下関係で見て、スポーツや仕事など、全てを勝ち負けで考えている人が多い」
と言語療法士が話していた。吃音者同士が集まると、どうしても自分の吃音と他人の様子を比べて優劣をつけるようになる。
軽い吃音がある医師が、吃音がある小学生とその親に、テレビで言い聞かせていた。
「吃音が早く良くなる人は他人が良くなっていくのを妬まずに、自分のことのように喜べる人です。周りの人を仲間だと思い、愛情を注げるように変わっていけばいい」
頭では分かっても、実際に、そのように思い続けるのは私にとっては難しい。
(自分だけでも早く吃音がマシになりたい)と思ってしまう。吃音があると消極的になり発言を控えることがある。性格が少し悪くなっているのだろうかと考え込んでしまう。
吃音改善にしろ、何事も良くしていくのは少しずつしか進まないが、たゆまず続けていこうと毎日の改善訓練に励んでいる。
この作品は、noteにも投稿しています。
この作品は、https://www.okumato.com にも掲載しています。
2021/5/12
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 00:08:11
1483文字
会話率:10%
【この作品は、以前投稿した作品の校正、再掲です】
考え想像できる人工知能(TAI(タイ)=Thinkable artificial intelligence)である、大きなSELEN4444、愛すべきセレ、頑丈な飛閃(ひせん)。
TAIを日
本語で発語すると、「他意」を連想させるが、あくまでも気のせいである。
単身赴任の夫。仕事命の妻。そして、親にもはや興味を失った子ども。
離れていても、つながっていようとすれば家族だけど、一人ずつ一人ずつなのに惰性で一緒に住んでいるのは家族? さて、保志家のご面々。あなたたちはどちら?
過酷な職務に奔走した季節を終え行く男と、新たにそれに挑もうとする二つの若い力。それぞれの思惑とは別に、一つの給与(さいふ)をシェアする、でこぼこ、けなげな三人組、ろくちゃん、あいあい、半六。
極端に少人数の職場で、大事なことを隠していたり、暢気に恋愛なんかしてていいんですか、あなたたち。
ということで……この物語はどうなりますやら、さてお立ち会い。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054887357886
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-23 11:23:38
227506文字
会話率:37%
黒々と燃えさかる炎を前に少年は何の力も持たなかった。
それも当然のはず。ちょっと発語が早く、好き嫌いが一つもなく、聞き分けの良い、おおよそ常識の範疇を出ない五才児が、蝶よ花よと育てられた五才児が、飛び込めば骨も残らない『黒炎』に立ち向かお
うなどとできるはずもないーー。
これは、人ならざる者の物語。失ったものを取り戻そうと必死にもがく化け物が、かつて大切なものを根こそぎ奪っていった化物を討つ物語。
意見・感想どんどんお願い致します!!
これからも書き進めていきますので気長に見守っていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-16 03:50:32
8630文字
会話率:23%
重症心身障害児の母の望み
最終更新:2016-03-01 00:37:56
204文字
会話率:0%