「ケネス、君はもう我々『龍の刻印』には必要ない」
Sランク剣士として、どんなことでもそつなくこなしてきたケネス。
だが、気分屋であるエドとその恋人であるアナに追放を言い渡されてしまう。
「おいおい、命乞いはなしか? それとも強がっている
のか? ああ?」
「本当は怖いんじゃないの? これからどう稼げばいいんだろうって?」
そんなことを言われていたケネスであったが、当の本人は全くノーダメージであった。他二人はデートやら食費やらで散財していたが、ケネスの趣味は貯金。お金には困っていないどころか、二十年は遊んで暮らせる余裕があった。
さらに言えばケネス個人にもSランクの称号が付与されている。
彼は器用貧乏と呼ばれていたが、ただ単純にどんなことでも『完璧にこなすことができる』万能剣士なだけなのだ。
ケネスは今後、どう過ごそうか悩んでいるとこんな話が耳に届く。
「なあ。神々の迷宮に挑んだパーティが帰ってこないらしいぜ」
「仕方ねえだろ。ありゃ人間が挑むものじゃねえ」
神々の迷宮。それは攻略すれば神々の加護が与えられどんな夢でも叶えることができると噂されているダンジョン。
難易度は神々と呼ばれるだけあり階級では振り分けることができない。
「あ、そうだ。暇だしチャレンジしてみるか」
しかしケネスは暇だからと言う理由で攻略に挑むことにする。
さらに余裕で攻略してしまい、次第に英雄と呼ばれるようになるのだが――
「え? なんで俺英雄って呼ばれてるの?」
これは暇人による無自覚英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 20:30:00
119341文字
会話率:42%
「アルマ、もうお前は我が公爵家には必要ない」
アルマはアルバート公爵家の次男として生まれ、これまで育てられてきた。
この家は代々【剣聖】を輩出している名誉ある家系。
しかしながら、俺が目覚めたスキルは【精霊使い】であった。
「貴様の兄
、ポールは【剣聖】に目覚めたというのに、何の価値もない【精霊使い】とはな」
目的であったスキルを手に入れた兄とは違い、父親からは外れスキルだと罵られた。挙句の果てにはアルマが操る精霊が悪さをして大事な食器を割ったと言う嘘まで吐かれた。
しかし、アルマが持つスキルは『精霊の加護』を扱うことができる。精霊とは神々の子供のようなもの。それを自由自在に扱えるアルマはいわば、神に等しい存在であった。
それを知らないアルマは無自覚に無双し、圧倒的な力で成り上がっていく。
これは精霊と言う名の【友人】の力を借りて無双し、世界を救う物語。
(ちなみに、アルマを追放したアルバート公爵&ポールは凄まじい速度で落ちぶれていくようです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 20:30:00
65285文字
会話率:39%
「アラン、お前はもうこのパーティーには必要ない」
「……え? ザック、本気で言ってるのか?」
Sランクパーティー『銀翼の烙印』。アランは最弱職【デバフ師】として活動してきた。
相手や味方にデバフを与え、状況を有利に運ぶ職業だ。
しかし、
アランは仲間たちに『何もしていない無能』だと言われた。
さらにアランの持つデバフ能力は仲間に危害を加える可能性があるとも言われる。
だがその全てが間違いである。アランは確かに最弱職である。デバフなんて味方に害を成す存在だ。
が、アランは違った。アランは《反転》魔法を駆使し、デバフ能力を反転していたのだ。
《攻撃弱体》は《攻撃強化》に。《防御弱体》は《防御強化》に。
全てを《反転》させる能力を持つアランは、追放後の辛い未来をも『反転』する。
新たなパーティー『勇気の一手』に加入したアランは最速最強に成り上がっていく。
(ちなみにアランを追放した『銀翼の烙印』は最速で落ちこぼれていきました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-29 20:01:21
36195文字
会話率:46%
勇者に倒され、平凡な農家の家に人間として生まれ変わった魔王リーベン。
唯一の願いである「静かな暮らし」を手に入れるために、ある程度の力が必要だと考えたリーベンは、転生の際、天使からとある魔術を授かる。
『魔人転換』———「魔物」を「魔物
以外」に、「人」を「魔物」に変える術である。
魔王リーベン亡きあと、勇者による虐殺と圧政により、混沌とする世界。
魔物のみならず、人間までもが『魔王復活』を望む世界で、魔王リーベンは望み通り静かに暮らすことが出来るのだろうか。
◇
『カクヨム』でも執筆中です。よろしくお願いします。
◇◇◇◇
異世界・恋愛ジャンルで書いている小説「転生したら乙女ゲームのヒロインだったけど、一人で魔王を倒します」が第2章まで完結したため、気分転換に書き始めました。
まったりペースで書き進める予定です。よろしくお願いします!
※題名を代えました。(旧題「魔人転換 吾輩は静かに暮らしたい」)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 18:42:10
39189文字
会話率:37%
高所や閉所、暗所や孤独、水中、雷、蛇に蜘蛛。
犬と先端と巨大物……。
こういった、普通の人が恐怖する対象のほとんどが平気な代わりに、どういうわけか、神さまのいたずらで、『人間が一番苦手』といった個性を持って産まれた少女、七七七瀬瞑鑼
(なななせ めいら)が、無気力や無感動を乗り越えて、ついに『これだ』と打ち込める夢を見つけ、愛する者を真剣に、愛してゆくようになる物語。
ヒトの顔を見て体調を崩し、ヒトの声を耳にして床へ臥せり、ヒトの大衆に辟易して引き籠り、それでも死ねなかった彼女は、兄に促されて目的と夢を探してゆくうちに、ついに禁断の、誰にも解けなかった”例のあの問題”を、解読してしまうのです。
まさしく、人間が苦手すぎた彼女の個性で。才能だけで。
初恋は絶対に叶ってはならないし、想像力や直観力よりも知識と経験が大切で、捜査も取材も絶対に、足でなければならないというのに……。
人類史をゆるがすタブー。
保守派の豆腐を八つ裂きにする、新時代の”真実”。
あるいは、もう若くない心臓には冷たすぎる、新時代の”真理”。
絶対に解読できてしまってはならない”例のあの問題”――、
《デス♀バード》。
本作は仮想現実だけで終わらない現実の物語です。
あなたの夢が、叶います。
2019年02月11日(月)から、フライングですが、『異世界・恋愛』ジャンルでの活動を開始させていただくことにしました。
語り部はまだ異世界転移していないだけです。
作中の数名はもう既に異世界転移しているからチェック入れてもいいんです。
プロフィール欄にも言い訳を記しておりますので、あちらの方もご一読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-07 23:46:13
786942文字
会話率:34%
異世界ものです。気分転換に書いているので更新は不定期です。
主人公誠司が異世界で旅をしながらいろんな種族の女の子と出会うお話です。R-18作品にするかどうか迷いましたが、性描写をメインにするつもりはなかったのでR-15の程度の描写でハーレム
を作り上げていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-15 16:44:41
9667文字
会話率:47%