大正から昭和中期まで生きた男、榊《さかき》源三郎《げんざぶろう》は天寿を全うした後に天国に還り、現在は天国の役所に勤めている。
源三郎は突然の人事異動により召喚に応じて地獄の法廷にいくことになった。そしてあの世の勉強のために閻魔大王のお裁
きを間近で見ることになる。こうして源三郎は亡くなった人の人生を見て天国行きか地獄行きかの判決を下すところを勉強するのであった。
◯榊 源三郎(さかき げんざぶろう)
大正から昭和中期まで生きた男。
天寿を全うした後、天国に還った榊源三郎は現在、天国の役所に勤めている。
外見は三十代後半あたり。
時々妻も一緒に暮らしたりしているが、天国は個人の暮らしを尊重するため、過去世で夫婦であってもずっと一緒に暮らすわけではない。(人による)
眼鏡をしている。(霊体なので目が悪いわけではない)
性格は実直で穏やか。
召喚に応じて地獄の法廷に赴き、閻魔大王のお裁きを学び、亡くなった人の人生を見て天国行きか地獄行きかの判決を下すところを勉強している。
◯榊 静江(さかき しずえ)
源三郎の妻
良妻賢母。
お淑やかで源三郎とは同じ天国の世界にいるものの、ずっと一緒に住んでいるわけではなく、過去世の両親たちのいる村に住んでいて時々源三郎に会いに来ている。
髪は長く和服の着物を着ている。
大正から昭和後期まで生きた人。
時々孫から供養の念が届いてくるのが嬉しくて楽しみにしている。
◯東島平蔵(とうじま へいぞう)
建設会社の社長。
自分が死んだ後、生前の悪行によって地獄に堕ちる。
◯閻魔大王
地獄の裁判官。
亡くなった人たちの生前を調べて、悪行が多かった者たちを地獄に堕とす地獄の責任者。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 03:00:00
22620文字
会話率:51%
やくざとの抗争に明け暮れる愚連隊のリーダーKは、敵の発砲した弾にあたり、生と死の境界をさまようことになる。そのなかでKが見たものは、まさに世に伝えられている地獄界の様相であった。
まずはじめに来たところは、数ある地獄の処刑所(拷問所)のひと
つ第五番地獄なべというところであった。Kはそこで処刑される男のようすをまざまざと目撃する。「地獄というのは。これほどまでに惨たらしいところなのか・・?」身震いするKをよそに手際よく地獄なべをつくっていく鬼たち、草葉の陰で隠れるKは、地獄草が鼻に触れ、思わずくしゃみをしてしまう。鬼たちに見つかってしまうK・・・・
倉本保志の連載小説第1話 ここに投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-01 19:28:58
4317文字
会話率:34%