自殺で永遠の「幸せ」を得た彼は、孤独と後悔に苦しみ、本当の生を取り戻したいと願う。
(再投稿)
最終更新:2025-05-30 00:03:40
1833文字
会話率:5%
アリス・クロニスターは、オーテッドに所属している新人データ関門士である。ある日、オーテッドから緊急通知指令が届く。それは、アオキ・ヒュウガという人物が心停止したからデジタル変換して、データ生命体として生き直したいというものである。データ生命
体は、身体をスキャンで読み取った生体情報をデジタル変換し、一個人のアイデンティティを持った生命体技術である。
アリスは指定した病院に向かい、相棒のハジメにアオキ・ヒュウガをデジタル変換させたのだが、アオキ・ヒュウガの妻がいらないとしてデジタル変換したばかりのデータを消してしまったのだ。そんな例は今までなく、異常と判断したオーテッドは、アリスにアオキ一家へ向かうように指令を出した。
そして、指令通りにアオキ一家が経営している会社『クリエイト・モダンミヤビ』に行くと、この会社の社長でヒュウガの父に思わぬことを聞く。『クリアフレーム』の社員からデジタル変換したデータを消せと脅された、と。そんな話を聞いたアリスたちは、自分たちでは対処できないから対処できる部署に任せ、終わりにするはずだった。
けど、思わぬところから、また関わるようになる。それは、アオキ・ヒュウガが死亡し、アリスがデジタル変換を失敗したという情報がネットで急拡散されたのだ。
オーテッドはデジタル変換に関しては、関係者のみの機密性高いレベルで管理されているため、情報が表立って出てくることはない話である。そのような話があっという間に流れることは、意図的なものがあるとのハジメの忠告でアリスは注意をしていたが、とんでもない存在に襲われた。それは、正義の使者と称するデータ生命体で、それをアリスは何とか凌(しの)いだ。
そこから数日後、アリスにある通知が届く。その通知は、これまでの顛末(てんまつ)を知るキッカケとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 21:15:27
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会話率:39%