ウィンスレイド王国の王立学院高等科に在学中だったルナリアは、ある日突然、王宮警護隊によって王宮へ連行された。
そこで故郷ダーラウに発生した疫病で領主の父と母を失ったことを知らされるが、王命のせいで王宮の一室で軟禁生活を強いられ、身動きが取れ
ずにいた。
軟禁生活がひと月を過ぎる頃、王宮で仮面舞踏会が開かれることを知り、この絶好のチャンスにルナリアは王宮脱出を試みる。なんとしてでも王宮を出て、王都で頼れる唯一の人、婚約者のトレヴァーに助けを請うつもりだった。
仮面をつけて王宮内を歩き回るうちに、ルナリアは黒い仮面の美しい青年と出会い、彼の助言を得て王宮から出ていこうとするが、そのとき、彼女の前に妖獣と呼ばれる異形が立ちはだかる――。
それから3ヶ月後。
ルナリアは王太子妃となり、夫である王太子ジェレルと愛のない結婚生活を送っていた。
ジェレルが、疫病が原因で死の街と化したルナリアの故郷ダーラウへ旅立つことになり、ルナリアは自分も連れていってもほしいと懇願するが、ジェレルを怒らせてしまう。
王太子夫妻に対する心ない噂にうんざりしながらも、ジェレル不在の王宮をなぜか心細く感じるルナリア。
そこにルナリアの弟フォルシアンが面会に訪れ、ルナリアは意外な形で王宮を出ることになる――。
ウィンスレイド王国に伝わる【月の女神と邪神】の神話の再来が近いとされる中、【呪われた魔剣】を手にした王太子ジェレルと、月の女神の力を封じ込めた【紅の秘宝】を両の瞳に宿すルナリア、そして【国内最強の剣士】でルナリアの元婚約者トレヴァーが、それぞれの生き方・愛し方を模索しながら運命に立ち向かう物語。
※ルナリアの苛酷な過去、及び【月の女神と邪神】の神話に関する記載・戦闘シーン等に残酷な描写が含まれます。
※【同時掲載】小説家になろう、カクヨム、アルファポリス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:20:00
99933文字
会話率:40%
アメリア・プリムローズは、侯爵家の令嬢だ。そして、王家の人々を警護する王宮警護隊の隊長でもある。
今、彼女の頭を最も悩ませているのは、婚約者との婚約解消騒動を繰り返し企む、第三王子テレンスの存在だ。
どうやら、テレンスは、叔母である
ヘインズ公爵夫人の誕生日の宴でも、またまた婚約解消騒ぎを画策しているようで――。
婚約解消騒動を徹底的に潰しにかかるアメリアと、なぜか婚約解消にしつこくこだわるテレンスの攻防戦。果たして、この物語に愛はあるのか?! ハッピーエンドはあるのか?!
※ゆるふわ設定の異世界物語です。ファンタジー要素はありません。ご都合主義もどうぞお許しください。
※ネタバレになるので、あえてタグを減らしています。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 20:16:55
16908文字
会話率:25%