とある王国の王太子が、名も知れぬ娘に熱烈な恋をしたと言う噂が国民に流れていた。彼らは舞踏会で出会い、ダンスを踊り、そして見つめ合いながら別室へ消えていった……しかし娘は何も告げず姿を消してしまったと言う。ロマンチックな物語に皆沸きたったが、
この恋には一つ問題があった。王太子には幼い頃から決められていた婚約者がいたのである。もしや婚約者は王太子に冷たく捨てられてしまうのか?その不安のなか、婚約者は王宮へ呼ばれる。そこで彼女が見たものは、王太子とともにいる美しい娘の姿。しかも彼女は、王太子の愛する者に送られる金色の靴を持っていた。やはり裏切りは行われて居たのか?だが件の娘、そして彼女を守るようによりそう魔法使いは、舞踏会の夜実行された作戦の中心人物だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-06 17:15:25
13358文字
会話率:27%
「3回目だわ」
ジュネーヴェラは何故か3回目のジュネーヴェラ・ファラン侯爵令嬢をスタートするところだった。
過去2回。死因は他殺。
もう殺されたくなかった。だから兄を頼る事にした。殺されるくらいなら、彼との婚約は解消するわ。
だって私
、生きたいもの。
どうぞあなたは、相思相愛の異母妹と婚約して頂戴ね。私は私で自由に生きるから。
3回目なので、もういいよね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-01 00:00:00
16662文字
会話率:55%