眩い光と共に耐え難い轟音が周囲を包む。
その光は富裕層からホームレスまで皆に等しく降り注ぎ、平等に死をもたらした。
西暦20XX年その日世界は荒廃した。
様々な理由や思惑が交錯し、その日ついに
先進国を自称する各国が核の使用へと踏み切ったの
だ。世界中の主要な都市で核兵器が猛威を振るい、死の灰と電磁パルスが世界中を覆った。放射能により生きとし生けるものの殆どが汚染された。全人類の実に7割が死に絶え、残された人類も食糧や物資の奪い合いによりその数を減らしてゆく。まさに地獄の窯が開いたかの様な光景に絶望する者も多かった。しかし、人はそんな生きるには余りに過酷な環境にでさえ順応し時は流れてゆく。
これは混沌の時代を生き抜く人々のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 22:35:42
14840文字
会話率:39%
――あの日、世界は確かに終わったんだ。――
――俺はこいつを守り抜くことを約束したんだ。――
始まりはとても些細なことだった。
研究所から漏れ出したゾンビウィルスが世界中に広がり、世界は大きく変わり果ててしまった。
映画に出て来るよ
うなゾンビが人間の腹を裂き、食いちぎる光景......
あるところでは人間同士の裏切りで物資の奪い合いや殺し合いをする光景......
しかし、覚悟を決めてこんな世界で戦い続けている人たちがいた。
片思いで終わった恋をずっと引きずっている人、責任感に押しつぶされながらどうすればいいのか常に考えている人、ただゾンビが憎くて殺戮を繰り返す人......
様々なストーリーが混ざり合い、ついに終わった世界に光が差し込んだように見えた。
それが幻想なのか現実なのかは、まだ誰も知らないが......
様々な思いを胸に、人間はゾンビに歯向かう。
――たとえ転ぼうとも、あきらめることなく前に進み続ける彼らによる、ゾンビストーリー......――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-07 04:07:36
61041文字
会話率:28%
地球温暖化の影響により北極の氷がとけ厚い氷に閉じこめられていた、何万年も眠っていた太古のウイルスがフランスの調査員によって確認された。 その後自国の研究所においてその未知のウイルスを復活させる試みがなされたが、それが人類の運命を大いに変える
出来事だとはその場にいた誰もが知る術も無かった。 そのウイルスはずっとこの時を待っていたのだ。まるで人類を食い殺す意志を持っていたかのように。結果、フランスを始めとしてヨーロッパ全体そしてロシア、中国と続き感染者は空路で世界中に運ばれた。着実に感染者を増やしていく。
そんな人類史を揺るがす感染爆発(パンデミック)が進行していく中、日本も例外では無かった。 政府によるウイルス感染封じ込め作戦は失敗。自衛隊の出動もあったが、無数の感染者に対して無力であった。 政府首脳陣は行方不明となり、都市機能は停止。 各地の自衛隊は指揮官の独断によって発電所などに回りライフラインは数ヶ月保たれたのだが、それも機能を停止すると民間人による物資の奪い合いや犯罪が多発した。かつての平和だった日本国はどこにも存在しない。 あるのは感染者が蔓延る無法地帯だった。 しかしその中に一人の勇士がいた。彼は生き残った生存者達と共に日本国の再建を目指し、着々と安全地帯を確保していく。 のだが、日本各地の世紀末の覇者たちは平和な日本の
再建など望んでいなかった。暴力と権力だけが全てであるこの世界こそが我々には相応しいと主張する者たち。彼らとの殺し合いは必至だった。彼はこの戦いで何を想い、そして何を得るのか?その答えはこの物語が僕たちに教えてくれるだろう。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-30 10:07:11
14310文字
会話率:28%
小学生のころ主人公品川はずっと友達、仲間、親友がいてこのまま中学も楽しい日々が過ごせるのだろうと思っていた。が、現実は違った。好きな子のことを口が軽いやつに喋ってしまい俺の告白劇は終わりを告げた。 なぜか俺はクラスの奴らから陰口をたたかれ、
かつての親友や仲間に助けを求めた―が「あんなやつ友達じゃねェし。」 と偶然聞いてしまったり、向こうから絶交だと一方的に言われ俺の中学校生活は地獄になった。それから、俺はあまり学校に行かなくなった。そんなある時―ニュースを聞く。オオサカでテロが起きて被害者は後頭葉が不全になり、記憶障害がおこる謎の症状が確認された。俺はこの事態をすぐに呑み込んだ。
バイオハザードが起きると。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-24 23:00:00
6495文字
会話率:33%
百年も前に発生した世界規模の地殻変動、残った人類による物資の奪い合いによる戦争。文字通り世界は終末を迎え、長い年月とともにすべてが朽ち果てた。
それでも人々は生き残るため、食料のため、水のため、金のため、土地のため、奪い合い殺しあうことを
やめられずにいた。
ここにそのどれでもないものを守り戦う者たちが集う。彼らにとってそれは存在理由であり、生きがいであり、アイデンティティであり、己の全てだった。
それはかつてこの場所が東京と呼ばれた頃、信仰の対象にもなった「文化」である。
戦え、音楽のために、ファッションのために。
闘え、アニメのために、漫画のために。
その文化は命を懸けるのに十分すぎる価値がある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 22:20:28
36501文字
会話率:52%