「ダイキ。ずっと一緒。絶対に、死なせないから。もしダイキが死んだら、私……生きていけない」
銀髪赤眼の美少女は胸に少年の顔を引き寄せ、深い慈愛がこもった声でそう言った。
すべては恐ろしい怪異から大事な少年を守るために。
少年、黒野大輝(く
ろのダイキ)は転生者である。
極度のビビリでホラーに耐性が無い彼は、よりによって大人気ホラー漫画『銀色の月のルカ』の世界に転生してしまう。
生前にオカルトマニアの友人に無理やり読まされたものの、怖すぎて途中までしか読めなかったため原作知識は全三十一巻中、三巻までしかない。
現代社会に蔓延るおぞましい怪異たち。日常のあちこちに死亡フラグが溢れかえっている。そんなモブに厳しい世界で中途半端な原作知識だけでは確実に命が危うい、とダイキは焦る。
しかし幸い、お隣には原作の主人公にしてメインヒロインである銀髪赤眼の美少女霊能力者、白鐘瑠花(しろがねルカ)が住んでいた。
ダイキは怪異から守ってもらうべく、ルカと親密になるが……特殊な容姿と能力のせいで周りから浮いていたルカは、物凄い勢いでダイキに懐いてしまう。
美しい幼馴染に溺愛されながら、ダイキは過酷なホラー漫画の世界を生き抜いていくこととなった。
ハーメルン様、カクヨム様とのマルチ投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 10:41:11
545625文字
会話率:34%
※YouTubeにて、外伝≪歌姫令嬢戦記≫を投稿中!!
本編読まなくても読めます!!
小説家になろうにて掲載中の
【白銀少女戦記】の外伝を
漫画で書きました!
※チャンネルから、1話以降が見れます!
≪1話≫URL↓
https
://youtu.be/Rn2eRExTqP0
結城斎太郎YouTubeチャンネル↓
https://www.youtube.com/channel/UCACEZ1lwCw8SCUFHmLh-VuQ
家庭の理由上、東京にある国営のアパートに独り暮らしをしている、小学6年生の少女、沢城彩陽。
彩陽はコンビニで公共料金の支払いを追えた後、アパートの自分の部屋の前で待っている友達と遊ぶことになったのだが、帰路の途中………路地裏に不思議な黒い浮遊する物体を発見する。
興味本位で近付き、触れてしまった彩陽。
触れたことで、黒い物体の様子が変わり、そして″謎の男の声″まで聞こえたのだ。
焦る彩陽に構うことなく、その声は″とある場所″へと導くこととなる。
ーーーーそこは、ヴァルドヘイム。エルフ達が住む異世界であった。
ー ー ー ー ー
カクヨムにも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:00:00
28799043文字
会話率:51%
蟻型地球外生命体"ANT"により、地球面積の半分以上が燃える「蟻の巣」と化した世界。
人々は逃げ惑い、立ち向かい、飲み込まれていった。
凍詠ハヤブサは、サッポロの皇国陸軍士官学校を二十歳の若さで主席卒業した、冷静無比で
感情を表に出さない新米指揮官。
"ANT"に包囲されつつあるトーキョー特別市の絶対防衛戦に配置されるはずだったが、指揮予定だった部隊は"ANT"の攻撃により、ハヤブサがトーキョーに着いたときには既に全滅していた。
なりゆきで指揮補佐官として着任することになったのは、強襲戦車中隊「トゥースブラッシュ」。
それは、住む家も故郷も学校も焼かれ、復讐に燃える猪突猛進系女子の煌舞アラセや、出身地のトーキョーを命懸けで守ろうとする戦車歴十五年目の揣廻タイヨウたち、年端もいかぬ新人からベテランまでが寄せ集められた即席部隊だった。
迫り来る"ANT"の群れに対し、各地で敗北し烏合の衆となりつつある皇国陸軍。
街を奪い返すことに執着し、命令を待たず前進しようと焦るアラセに対し、ハヤブサが下す作戦指示とはーー
「一分二十五秒間の連続射撃後、位置をそこから三メートル後退。安全を確保してから補給を受けてください。補給の到着は一分五十秒後を予定」
「アンドロイドかテメェ?!」
感情を失った青年と、故郷を焼かれた少女が、うだるように蒸し暑いトーキョーで出会った瞬間。
奪われたものを取り戻す絶滅戦争の序曲。その最初の一音は、砲声。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:45:14
132020文字
会話率:29%
セシリア・バトネ公爵令嬢は、ハリアス・ローランド王太子殿下と婚約している。
しかし聖女三嶋愛の降臨によりセシリアは前世の記憶を思い出し、自分の運命を知ってしまう。
なんとかハッピーライフをつかみ取るためにプライドをかなぐり捨てて奮闘するも
、思ったように進まない展開に、焦るヒロインと執着するヒーローと甘えん坊聖女の異世界奮闘記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:00:00
100958文字
会話率:36%
かつて強大な力をふるい国をおとしめようとした「魔女・リゼリア」を封印した、英雄の国王・ユリウス。その一人息子・エルヴィンは、容姿も能力も申し分ない完璧な王子だ。ただ、彼は傲慢で支配欲の強い、独善的な男であった。ある日、エルヴィンは通っている
学校で、「魔女」が王宮に封印されたままであるという眉唾物の噂を耳にする。冗談半分に父王の側近に尋ねれば、彼はそれを否定しなかった。
成人を控えた19歳のエルヴィンはその「魔女」をついに探し当てる。そして予想外にいたいけな姿の彼女に一目惚れし、封印を解いて秘密裏に自分のものにしようと画策する。
封印を解かれた魔女・リゼリアは、魔女である記憶を失っており、見た目通りの可憐な少女であった。エルヴィンは彼女を大事にする方法が分からず、高圧的に彼女を支配し、監禁するが、終始おびえる彼女にいらだちを募らせる。
一方、リゼリアは王宮で隠されて生活する中で、そのうちユリウスの気配を気にするようになっていった。自身を封印した男に復讐でもするのかと危惧したエルヴィンは、国王を含めお前を誰にも近づかせることはないと宣言する。だがリゼリアはひょんなことからユリウスの目に入ってしまう。国を脅かした魔女の封印を解いたことがバレたら、と焦るエルヴィンを横目に、リゼリアはユリウスにすり寄って、ささやかな愛を口ずさんでいた。ユリウスも、そして彼の側近の騎士も、リゼリアの登場に驚くとともに、その表情には安堵と憐憫が浮かんでいた。
異様なその空気に、エルヴィンは戸惑い、そして彼らの過去を調べ始める。リゼリアの衝撃の過去と、絡み合うあまたの人生をエルヴィンはどう受け止めるのか。
国の悪役「魔女」となるまでのリゼリアの転落の物語、そして彼女を取り巻く切なく、悲しい愛の物語を書いていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 04:36:28
1851文字
会話率:9%
ある日、お使い帰りのメイブは、”癒しの魔女”が住む『癒しの森』の奥で運命の出会いを果たす。倒れていたのは、平和を象徴する東の大国メルボーン王国の近衛騎士、レオンだった。彼が抱える使命とは、”曲解の魔女”によって突如もたらされたチェルシー王女
を苦しめる『魔女の呪い』を解くこと――ただそれのみ。
“癒しの魔女”ロッティと、その使い魔であるヒヨコのメイブは、彼の願いに共感し、勇敢なる冒険へと旅立つ。
魔女の使う禁忌『魔女の呪い』は、生命力を吸い取り苦しみを与え死に至らしめる強力なもの。唯一解呪することができるロッティの魔法効力を底上げ出来る『フェニックスの羽根』を求め、使い魔メイブ、”癒しの魔女”ロッティ、”霊剣の魔女”モンクリーフ、近衛騎士団長レオン、騎士フィンリーは旅に出る。
世界の南ルーチェ地方に位置する『癒しの森』を拠点に、数々の困難な試練と不思議な出会い、魔女や人々、そして仲間たちとの織りなす絆を描くこの物語は、信じる心と愛情の物語でもある。
怒り心頭の”曲解の魔女”が語った愛するペットが被った悪戯の真相、人語が話せないことで苦悩するメイブ、心に秘めた思いと使命の板挟みに葛藤するロッティ、自分の行動に対し無責任だったモンクリーフの心の成長、人間でありながらメイブの言葉が判ってしまうフィンリーの秘密とメイブへの恋、忠誠心故に焦るレオンの誠実な想い。ロッティとレオン、メイブとフィンリーの異種族間の恋愛模様や、みんなの心の成長を経て王女の解呪に挑むとき、ロッティとメイブに立ち塞がる最後の試練は!? きらめく冒険と温もりに満ちたファンタジーが、今ここに始まる。
中世欧州風の、人間と魔女が共存する世界アルスキールスキンを舞台に、小さなヒヨコの使い魔メイブと、魔女や人間たちとのほのぼの王道ハートウォーミング冒険ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 20:00:00
204470文字
会話率:50%
名家のご令嬢にして最強の女子中学生、羅城門真綾ちゃんが、異世界転移してしまった。もともと武芸の達人だったのに、戦前の豪華貨客船〈熊野丸〉と召喚契約した彼女は、戦艦並みの力と防御力を始めとする異能を貰ったうえ、異世界の魔法攻撃が効かないらし
い……。あの子、優しいけど武闘派なんだよね……ヤバい、異世界が……。
これは、魔物が跋扈する異世界でマイペースに無双し、やらかしまくった末、皇帝にされそうになる彼女の姿、そして、異世界のためにも早く真綾のことを取り戻そうと焦る、ちっさい親友を描いた物語である。……誰がちっさいだ!
この作品は、『やまとなでしこ異世界無双 前日譚 ~真綾ちゃんは異世界へ行くらしい~』を読んでからのほうが楽しめると思います。
『カクヨム』でも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 02:25:13
865751文字
会話率:42%
武門の名家、羅城門家のお姫様である真綾ちゃんは、戦前の豪華貨客船〈熊野丸〉を召喚する能力に目覚めた翌年、町から忽然と姿を消してしまった。
物静かで優しいけど武闘派な彼女は、どうやら〈異世界転移〉してしまったらしいんだよ、召喚契約時に得た
絶大な力を携えて……。ヤバい、異世界が……。
これは、真綾ちゃんが異世界へ転移するまでの、ちょっと不思議でまったりした日々と、魔物が跋扈する異世界に行ってもマイペースな彼女の姿、そして、なんとか真綾ちゃんを取り戻そうと焦る、ちっさい親友を描いた物語である……。誰がちっさいだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 17:22:24
227601文字
会話率:46%
――この学園には、美少女四天王と呼ばれる美少女がいる。
そのうちの三人を射止め、ハーレムを形成していた学園一の人気者で完璧イケメン、須藤北斗。
彼は四天王最後の一人である一ノ瀬雫を狙っていたのだが……。
「絶対に逃したりしないから。どこ
にいようと、ね。ふふっ♡」
難攻不落な雫を助け、オトしたのはなんと――クラスのぼっち陰キャ、九条良介だった。
焦るイケメン君。彼には秘密があって……。
「――雫から手ェ引けよ。クソ陰キャ野郎が」
爽やかなイケメン君は、陰で女とヤリまくり、悪いことに手出しまくりのクズ野郎だった。
しかし、良介は実は北斗を軽く凌駕するほどの“最強スペック”の持ち主で、次々と北斗に言い寄っていた美少女四天王たちをオトしていき、そして――
「九条良介ッ! キサマァァァァァァァ!!!!」
「――うるせぇよ、クソ野郎」
裏の顔がヤバすぎるイケメン君を、隠れ最強スペック陰キャが正面から叩き潰していく、痛快ラブコメ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 20:20:17
198458文字
会話率:43%
湖で魚を捕って生計を立てているレガルスは、ある日の夕暮れ時に現れた少女に薬を飲まされ、竜になってしまう。少女は竜の姿になったレガルスを見て「小さい」とつぶやいて消えた。
朝になって元に戻ったものの、次の満月にまた竜に。朝になって戻るが、それ
が続いたレガルスは街へ行って魔法使いに何とかしてもらおうと考える。だが、頼りにならず、別の街まで行こうと考えるものの、先立つものがなくて先延ばしに。
竜になってしまうようになって半年。竜になってしまう直前、ファズリードと名乗る青年が現れる。竜になるところを見られてしまう、と焦るレガルスだが、ファズリードは本物の竜だった。
彼の口から、レガルスをこんな状態にした魔女のことが語られる。
全十八回
「カクヨム」「アルファポリス」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:00:00
67749文字
会話率:23%
女装を趣味にしている芹沢伊都は、趣味を謳歌している際に、人とトラブルとなり、通りすがりの好青年に助けてもらったのだ。
お礼も出来ずその場を後にした自分……
そんな中、偶然にもその彼と出会うと同時に 自分と同じ会社で働く同期で敏腕営業と名高い
川蝉博巳と知る。
「え?! 女装姿で同期と酒飲むってっっ」
身バレを焦る自分がいるものの博己との会話が楽しくて仕方がない
「会社でも部署が違うし問題ないか」
そんな矢先彼と一緒にプレゼンをする事にっ
女装男子と敏腕男性のハートフルリーマンラブストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 20:03:16
49402文字
会話率:62%
「涙、バレてるわよ…」
その声に、制服姿の、天野陽菜の
涙が、頬を伝う。
周りは―
床に倒れた相沢ゆっこ。
怒りに震える長野原みお。
凍りついたようなまいちゃんと東雲なの。
画角の端にはばしゃめ米の
おにぎりを持ちながら呆れるばしゃめ
。
しかのこがあきれ、虎視姉妹もあきれる。
レコードプレイヤーの破片が、
無言の叫びのように散っていた。
神戸しおを守る松阪さとう。
泣き叫ぶ有馬かな。
肩を震わせる星野ルビー。
焦るmemちょ。
その隣で、何も言わず立ち尽くす黒川あかね。
――笑っていたのは、はかせ。
空になった炊飯器
そしてー
物語は終わりを告げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 19:58:28
20121文字
会話率:36%
※第1章 鬼ごっこ編 完結
※第2章 学生大戦編 完結
奇怪な能力を持つ同級生たち。
僕はそんな彼らの力を“特質”と呼んでいる。
僕らの母校である吉波高校には何故かそういう生徒が一定数、存在していた。
そんな異質な能力を持つ学生た
ちが送る非日常な物語。
そして………
今、僕らは神の力を手に入れて暴走している友人を止めなければならない羽目に…。
「一体、どうやって止めるのよ…」
神という壮大で漠然とした力を持った敵に焦る彼女。それに対して僕は冷静だ。
『こっちには特質と言う異能力を持った仲間がたくさんいる』
「た、例えば…?」
僕は両手の指を折りながら、仲間の能力を軽く紹介していく。
『オナラで空を飛び、臭いで敵を気絶させる者。よだれを自在に生成し操ることができる者。巨大なブロッコリーを量産し、場を制す者………他にもたくさんいる』
「……………」
強大で奇天烈な能力のオンパレードに彼女は目を細める。
『疑う気持ちはわかるが、どれも本当だ。これから、みんなを集めよう』
僕の言葉を聞いて彼女は大きく首を横に振った。
「いや、疑ってるんじゃなくて…! 無理よ…。ブロッコリーが神に勝てるわけないわ…」
______________________
中学校のとき、友達が身内がそのまま登場する学園物ファンタジーみたいな話を休み時間とかにしていて、身内同士ではかなり面白かったので内容を覚えてるうちにここに書いていこうと思います。
学園物で変な能力バトル系(まともな能力もある)でギャグもありみたいな内容です。
身内が登場すると言いましたが、ここでは本名ではなく、架空の名前を使います。
2020/9/12折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 19:07:45
1205755文字
会話率:22%
「なあ、聞いたか?」
「うん? 何が?」
「先輩だよ、先輩。夜中に階段で転んで、頭打って昏睡状態なんだってさ」
「マジかよ……。いつの話だ? そういえば、最近見かけなかったな」
「いつだっけなあ……忘れた。日にちの感覚ねえし。はははは!
」
「なんだよ……。まあ、うちの会社、泊まり込み多いもんなあ。ブラック企業なんじゃないか? ははは……はあ」
ため息をつく男。仕事が嫌いで、できることなら楽に生きていきたいと、いつも考えている。好きなものといえば、酒にゲーム、女、食べることと寝ること――ごくありふれた娯楽ばかり。特別な才能もなければ、これといった情熱もアイデアもない。それでも焦ることはなく、ただ惰性で日々を過ごしていた。
しかし、そんなある夜、男は夢の中で奇妙な老人に出会った。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-10 11:00:00
1661文字
会話率:46%
小学生のモロ太くんは怠けることが、だーいすき。マイペースだけど、劣等感を抱きやすく、嘲笑うような視線には人一倍敏感です。
最近、あるものが世の中で流行り、そのせいでクラスメイトと学力他もろもろの差がメキメキと出てきて焦るモロ太くん。
頑張りたくはない……楽したい……。ですが、このままじゃそうも言っていられません。なのでモロ太くんはパパに泣きつきました。
「パパ、パパ! パパやん! 後生やから最新のあの装置、買ってーやぁ」
モロ太くんがいう、最新のあの装置とは脳拡張装置のことです。頭に取り付け、脳の記憶容量。基礎スペックを向上させるものです。ある時、とある博士が開発し、大きな話題を呼んだのですが、今ではそれがお金持ちだけでなく、一般家庭にまで普及し始めているのでした。まったく余計なことしやがってとモロ太くんは敵視していましたが、世の流れを食い止めるのは不可能。順応することを選んだのでした。
「ううーん、パパもそれ知っているが、小学生にはちと大きすぎるんじゃないか? 確か手術で頭に取りつけるんだろう?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-05 16:10:00
3100文字
会話率:80%
「はいはーい! 皆さん、こちらにお集まりくださーい! 重大発表がありまーす!」
その声のもとにゾロゾロと集まる白い服の者たち。
ここは病院。彼らが着ているお揃いの服は病衣……ではなく、これはカルトの集会……でもない。
一面、白く柔ら
かな世界。まるで雲の海。温かな光。そう、ここは天国。神の膝もとで穏やかに暮らす彼らは、天使の呼びかけにこうして従順に集まって来たのだ。
その中に大次郎という男がいる。六人兄妹の次男で、両親と兄を早くに亡くした彼は若いうちから身を粉にして働き、残る妹たちを大学、就職、結婚まで見届け、そして過労により死んだ。
その甲斐あってという言い草も変だが、彼は天国に来ることができ、また人生をやり切ったと満足していた。
今がいつなのか、死んでからどれくらいの時が流れたのかもわからないほど、のんびりとした暮らしを送り、いつか妹たちと会えたら。そして探すには広すぎる上に、焦燥や執着といった感情も削がれるほど穏やかな空間なため、まだ会えずにいる両親や兄といつか出会えたらと、そう思っていた。
尤も、前述の通り、天国は広大かつ、そこで暮らす人数も膨大だ。見渡すとたった今、大次郎が加わった一群の他にもいくつか塊が見える。きっと天使のように空から見下ろすことができたのなら、蟻の群れとでも思っただろう。
まあ、焦ることはない。時間ならいくらでもあるのだ。
そう、大次郎は鼻から息を出した。
「えーっと、今から皆さんの中の何名かに地獄に堕ちていただきます」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 11:00:00
3830文字
会話率:27%
16歳の侯爵令嬢リリアンは、絶賛婚活中。けれど過保護でシスコンな兄エルヴィスのせいで、ちっともうまくいかない。
「絶対にお兄様より先に結婚相手を見つけて、家を出るんだから!」
焦るリリアンは出会いを求め、兄に内緒で仮面舞踏会に参加するが……
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 00:10:18
13914文字
会話率:33%
公爵家に仕える侍女・リシュアは、ふわふわ笑顔のドジっ子――の皮をかぶった、腹黒あざと系女子。
公爵一家からは寵愛されるも、お局たちからは当然のように嫌われていた。唯一の味方は、苦労人な教育係・セリナ。
ある日、侍女長の陰謀により、公爵夫妻を
巻き込んだ“断罪劇”が始まった。
焦るセリナの横で、リシュアは静かに微笑む。
「だって、“悪役”って、楽しそうじゃない?」
ドジと愛嬌と計算を武器に、少女は舞台の主役へと躍り出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 07:10:00
5813文字
会話率:37%
男子中学生大島 蓮(おおしまれん)にはある特別な幼馴染がいた。それが女子中学生山石 海(やまいしうみ)である。彼女は14歳にして悪魔との契約を締切していた。その影響か彼女の手はうずき、目には見えない何かが宿った。こんな話は全ておとぎ話で実際
はただの厨二病。ちなみに蓮は一般ピーポー。そんな2人がポンコツ神様の手違いで異世界にそのまま転移してしまう。帰らなくなることに焦る蓮だったが、海の厨二心は限界に達していた!ただの厨二病と一般ピーポーがもしかしたら世界を救うかもしれない異世界転移ラブ(仮)コメディー!
※このお話は「どうやら厨二病が転生したようです」のリメイクです。話の内容はほぼ一緒ですが、かなり手が加えられています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 23:16:32
7104文字
会話率:62%
ある日、オカルト事件専門の私立探偵である遊間大のもとに、警視庁から捜査協力依頼が届く。
「山手線の悪魔」を名乗る人物による、都内で発生している連続殺人事件。
魔術師の関与を疑う刑事部長の依頼により、遊間は捜査を開始する。
全ての容疑
者に存在する完璧なアリバイ。
遊間は、それを魔術や魔道具を利用したアリバイトリックによるものであると推理する。
しかし、いくら捜査を進めても、魔術や魔道具を使用した痕跡は見つからない。
次なる犯行予告日時が迫り、焦る遊間。
そんな遊間に、更なる困難が襲い掛かり……。
果たして、遊間はこの事件の謎を解くことが出来るのか?
※本作は縦組み表示での閲覧を推奨いたします。
※もしよろしければ、感想をいただけるととても励みになります。よろしくお願いいたします。
※注意事項です。
この物語はフィクションであり、実在する人物・団体・事件とは一切関係ありません。
作中には一部、暴力的なシーンが含まれております。十五歳未満の方や、そのような描写が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。また、それらのシーンは演出上のものであり、暴力や法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではございません。
上記をご理解の上、お楽しみいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 22:40:00
124051文字
会話率:43%
ボッチ気質でひたすら魔法研究に打ち込んだ「僕」。ありあまる魔力量もあって、いつの間にか世界でも最強の魔法使いとなっていた。ひたすら研究に打ち込んだためにボッチ気質に拍車がかかり、人とうまく付き合えず、傷ついた魔物を見つけるたびに助けていた
ことで「魔王」と呼ばれるようになる。
頼られると断れず、虐げられた亜人たちに力を貸しているうちに、人族との対立は深まり、うまく交渉できずに焦るあまり強烈な魔法を炸裂させて物事を有耶無耶にしていく。いつのまにか「最恐の魔王」(ただしボッチ)として、人々から恐れられる存在となっていた。
魔物たちから慕われ、奴隷として利用していた亜人に味方する存在を人は許さず、「勇者」による魔王討伐隊が組織され、自分を守ろうとする魔物や亜人たちを逃がし、一人きりで勇者に立ち向かった結果、あえなく最期を遂げる。
100年後、魔物に襲われていたローグ・ボ・サツーミ(15歳)は、絶体絶命の中で走馬灯のように遡る記憶が、生まれる瞬間を超え、魔王としての最期の時にたどり着く。その瞬間、魔物の様子が変わり、ローグは生き延びることができた。
特に取り柄も欠点もない男爵家の次男であるローグはこれまで通り、身を立てる方策を探しながら、のんびり生きようとするが、「最恐の魔王」(ただしボッチ)の記憶がそれを許さない。
ローグの未来は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 08:00:00
332276文字
会話率:28%
幼なじみとの恋の行方へは…。
伝えたい想いは溢れ、言えずに零れ落ちていく。
何年も逃げてきたくせに、土壇場になって焦るなんてね。
もう無理だってわかってるから、諦めるから、この線香花火が消えるまでは──。
最終更新:2025-04-21 22:24:52
4532文字
会話率:68%
魔法学園へ通う3年生のティターニア。ティターニアにはある目標があった。
それは卒業までに結婚相手を見つける事。
ティターニアは、学園を卒業すると大嫌いな幼馴染み、ハーベスト侯爵子息へ嫁がなければならなかった。
それを回避する為、恋仲相手を見
つける為、奔走する毎日。
そんな中、卒業まで残り一年を切ってしまう。未だに結婚相手を見つけていないティターニア。
焦るティターニアだったが、第三王子主催の誕生パーティーへ招待される事となった。
次こそ、このパーティーで相手をみつけよう!
そう意気込むのだった。
果たしてティターニアは運命の人と出会えるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 03:36:06
6986文字
会話率:30%