火の山に棲むという魔人のもとに生贄として送り出された少女リテル。火の魔人との出会いはやがて意外な騒動へと発展していって……。
※カクヨムにも掲載しております
最終更新:2022-03-28 21:37:45
71392文字
会話率:36%
世界が丸いことが証明され、すべての大陸が発見され、そして宇宙の存在にすら人々が気づき始めた時代。
神々の時代から続く長い歴史の果て、かつて秘儀とされた魔法の数々は技術として広く普及し、産業の発展をもたらした。世界は狭くなり、異なる文化が
繋がり、そしていくつかの悲劇を経て、人類は安定と発展の時を迎えようとしていた。
そんな中、世界各地で不思議な噂が流れる。霧とともに現れては消える巨大な城「島船」と、それを追う、奇妙な旅人。
……荒涼たる砂漠へ、果てなき森林へ、絢爛たる大都市へ。それは、ひとりの男が、愛と魂を取り戻そうと歩み続ける、長い長い旅の物語だった。
『海と炎のアマーリロ』
・世界暦196年 暗黒大陸中西部・チエロニア領アマーリロ
チエロニアの冒険者カルロスと、ツァン諸族の英雄フ・クェーンの同盟から200年。
先住民ツァン諸族とチエロニア移民が共栄するアマーリロ湾は分裂の危機にあった。『海の悪魔』が群れを成して暴れまわり、アマーリロの平和と繁栄を脅かしていたのだ。
「これはツァン族魔術師の仕業である」
噂は、ふたつの民族の結束に、静かに亀裂を走らせていく。
そんな中、突如海に現れた「島船」。幻のようにたどり着けない、霧をまとう城。
それからひと月。火の山を越え、荒野を抜け、大河を渡り、一人の旅人がアマーリロの地にたどり着く。
※これは、ある世界を旅する、ある旅人の物語を、一話完結型?で綴っていくものです。
※この「海と炎のアマーリロ」が最初の物語となります。一応書きあがっていますが、今現在でも「序」を含め、19万字ほどになっています。推敲・加筆・修正などをしつつ、少しずつ投稿する予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-05 20:00:00
202090文字
会話率:42%
エルリア大陸北部の大国ノールド領内にあったアルデガン崩壊から早や7年。リアの足取りを見失ったアラードたちの旅は火の山の崩壊した東の地を後についに残る大陸西端、数多の街や村をじわじわと浸食しつつある千古の魔の森を目指すものとなった。その長い旅
路でボルドフが、グロスが語る自身の、そしてアルデガンのかつての姿……。2017年現在mixiにて執筆中のシリーズ最新作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-11 12:00:00
48368文字
会話率:56%
舞台は200年前に外伝6での事件があったエルリア大陸の東の果て。尊師アールダが思いを寄せたユーラの民を滅ぼしたイルの民が勢力を伸ばして200年余りのこの地に白髪の乙女が感じた「不完全な存在」の影。その示唆を受けて大陸を横断してきたリアの道は
、互いにそれと知らぬまま、アラードたち一行の道と重なることになるが……。
外伝6を序章として、某SNSで4年越しで書き続けてきた2014年現在の最新作ですが、おかげ様で7月に完結できましたので、こちらにも少しずつアップさせていただきました(おかげさまでこちらでも11月に完結いたしました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-29 00:35:18
130269文字
会話率:46%
むかしむかし辺境にある火の山に竜の縄張りがあった。
人は名誉や金を、竜は縄張りを求めて挑戦を繰り返すが、種族の中でも小さき竜に敗北はない。
時が流れ、神と祀られた竜は、平穏な火の山の上で今日も過ごす。
信心深き人々は神の竜を敬い火の山
を登る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-05 09:35:02
123620文字
会話率:33%
武のエルホと智のホオト。火の神を祖とする両国の争いは15年におよんでいた。二つの血をひくレイナとカレルは従兄妹でありながらそれぞれの国を背負い対立する。
火の山が震えるとき、二人は現実から解き放たれた―
「神官は神に舞を捧げる」と同世界のお
話ですが、シリアスより。
R15と残酷描写は保険です。駆け足で進みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-21 20:00:00
14837文字
会話率:38%
(趣味人倶楽部、創作広場での投稿より転載)
晴れることのない霧が立ち込めるある湖の辺にやってきては、切なる思いを込めて光の矢を投げ込む「僕」。僕の記憶は不確かで、湖の底に顔も名前も忘れてしまった大切な人がいることだけは憶えている。
湖底で
は、同じく記憶が不確かになって、ただ僕が投げ込む光の矢を待ち望むだけの「私」。何の魔法によるのか、生きはしているが湖底に囚われて上がっていくことができない。できるのは手で泡粒を作って光の矢に答えることだけ。
ある日、僕の光の矢に返事が無くなった。泡粒が返って来なくなった。狂ったようになって身もだえ苦しむがどうしても湖に入ることだけはできない。息も絶え絶えの僕は、一筋の光明にすがることにする。それは、死者が集うと言われる火の山に行けば、ひょっとすると「私」がいるかもしれない、というもの。僕は決心する。火の山に行こう・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-10 19:15:38
13487文字
会話率:0%