一六歳のクレア・バジョット伯爵令嬢は興奮していた。『シャイニングウィザード』の異名を取る希代の魔道士ムトー・バーナンキと、婚約を前提とした顔合わせを行うことになったからだ。クレアはムトーの大ファンだった。一方ムトーはゴリマッチョな体形・いか
つい顔・ハゲ頭の三重苦で、女性ウケはとても悪かった。だから二五歳まで独身だったのだ。二人は顔合わせの席で出会い……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 07:17:57
5916文字
会話率:41%
悪徳な王女。清楚な王女。
隣り合う二つの国に、性格も考え方も真逆な王女がいた。
両国が会談をおこない、そこで紹介された二人であったが……夜、お互い不注意で、廊下の曲がり角で頭をぶつけ合うという、事故を起こしてしまったのである。
痛みにうず
くまる二人は、すぐ部屋に運ばれたのだが。
この時は誰も、それは王女たちでさえ、とんでもない“異変”が起きていたことに気づいておらず――。
(※3万字ほどの短編です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-03 23:26:07
33465文字
会話率:41%