教会の壁の石像であるローレライ。彼女は、かつては生きた人間だった。何百年もの間、身動きひとつできずじっと時の流れを他人事のように眺めるしかなかった。そんなあるとき、彼女の前に青年ラファエルが現れる。彼は石像であるローレライに、毎日言葉を語り
かけてくるのだった。
天嶺優香さま主催、『涼やかな雨の音企画』に参加作品です。(6/22 天嶺さまのご厚意に甘えまして、企画タグの追加をいたしました。ありがとうございます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-14 00:00:00
31444文字
会話率:15%
数多の狐を束ねる「親方様」と呼ばれる狐の大将の潮と、その嫁になったふみこの話。
天嶺 優香主催の《涼やかな雨の音企画》の参加作品。
最終更新:2016-06-05 00:00:00
4779文字
会話率:41%
にわか雨が降る放課後。彼女は傘を手に廊下を走る。高校の玄関口にはあの人が立っているだろう。
それは彼女の初恋。憧れの先輩と一緒に相合傘をするのが彼女の夢だった。
しかし毎回タイミング悪く、雨は上がってしまう。全ては、彼女が「晴れ女」である故
に。
天嶺優香様主催による『涼やかな雨の音企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-04 17:00:00
40037文字
会話率:31%