彼らは手野家よりも砂賀家よりも、郁芳家よりも上の家格があった。
最終更新:2023-05-01 00:00:00
325文字
会話率:0%
都にはちかごろ夜乞叉がでる。美しい女君の姿をした鬼だ。
すでに四人が殺された。
帝は、右中将藤原俊之(としゆき)に夜乞叉退治を命じた。
どうも、五年前に自殺した藤原家周の御霊が事件に関わっているらしい。一族の氏長者の地位を奪われた、
その恨みを晴らすべく、自分を陥れた者たちを血祭りにあげているというのだ。
俊之は大の妖霊嫌いで、当然のごとくお役目には乗り気でない。
幼なじみの姫と駆け落ちをもくろむが、朱音(あかね)は陰陽頭の安倍康晴の一人娘。「術を解除する」術では、一族いちという逸材だ。術を使うには口づけが必須で、年頃の娘としてはそれが難と言えば難ではある。
二人そろって夜乞叉退治をすることになるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-02 05:23:31
29791文字
会話率:45%
この世に王朝あり。その王朝に寄りかかる家あるもその家の者傲岸不遜なり。
およそ70年にわたる政争の行方とは?
最終更新:2011-04-26 11:33:18
16257文字
会話率:0%