死者に、選挙権はあるか──
異世界に転生した元探偵・羽鳥翔一は、《遺体管理局》の“死人調査官”として、死者と制度の矛盾を追っている。
今回の舞台は、代議院選挙。候補者のひとりは、《未返却の死者》。
「死してなお訴える」ことは、本当に“
民意”なのか。
死んだことにされ、死んでいない者が、
死んだことにされないまま票を投じる。
その一票は、誰の“生”を代表しているのか──
◆死生観×制度風刺×探偵譚◆
※本作は『死人探偵』シリーズ第3作ですが、この1話だけでも独立して読めます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
8682文字
会話率:37%