夏休み、田舎の祖母宅で暮らす少女は「ため池には近づくな」と言われていた。だが、そこで出会ったのは──死んだはずの“姉”。
水の底で、少女は誰かの手を掴む。
静かに沁みる“水”の記憶と怪異の物語。
最終更新:2025-07-05 10:00:00
1570文字
会話率:31%
「死者の物語を綴る。死者との再会を叶える修女にしてネクロマンサーの物語」
ネクロマンサーという秘密を抱えながら、
死者と生者の橋渡しをする修女様の物語。
死は終わりではない。
それは、新たな物語の始まり。
最終更新:2025-05-07 17:04:56
158739文字
会話率:55%
タチアイ人、通称、裁ち合い人はそのくなった死者と1度だけ再会させてくれる。
その変わり名前の通り、1度会ったらその人との縁を裁つ力を持ち、その人の事を忘れてしまう対価を払う。
都内の雑居ビルの2階に、裁ち合い人はいる。
小さなブラウンの
テーブルと、パイプ椅子が二脚しか置かれていない部屋。
テーブルの上には、人間の手のひらくらいの小さな獏(ばく、悪夢を食べると言われる伝説上の生き物)が置かれている。
見た目は、長い鼻は象のようだが、白黒の小さな体はパンダのようだ。
タチアイ人、日和見 タイカ(ひよりみ たいか)は黒いハットを深くかぶり、白いコートを着て、黒い磨き抜かれたビジネスシューズを履いている。
口癖は
「死者と会いたいのに、忘れたくない?そんな調子がよい話しは、ヒヨリミの私の名前だけにしませんか?」
※こちらの作品は、カクヨム様、アルファポリス様にも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 22:35:45
5100文字
会話率:27%
死者との再会を望むことで、死者と縁を結ぶ者がいる。
それらは《忌子》と呼ばれ、優れた身体能力と異能が授けられることになる。
けれど、彼らに居場所などはない。
与えられた恩恵など、枷以外の何物でもない。
死者と交わるならば必然、生を失うことを
意味するのだから。
忌子である早坂練利も同様に、生きることに苦悩していた。
その身体も。
自身の過去も。
大切な人を守ることさえも。
何もかも不自由なのだから。
生に弾かれた忌子に居場所など、最早存在しない。
ただひとつ、あの世に最も近いとされる九奈戸島を除いては。
練利は、一縷の望みを抱いて九奈戸島へ訪れることを決意する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 17:10:02
13756文字
会話率:34%
大手一流企業に務めるも、過労で倒れてしまい、諸々あってリストラされてしまった主人公は親友に勧められ、療養のため、とある場所で一月過ごすことになる。
親友に連れられて、都会から異界へ誘われ、不思議な列車に揺られて着いたのはどこかの田舎の駅だっ
た。
バス停すらない駅を出て途方に暮れる主人公。
そこへ迎えに来たのは、友人の妹を自称する少女で、彼女の案内で目的地へと向かう。
案内されて着いたのは辺鄙な農村で、わずか五十名程の住民が暮らしているという。
長閑な光景に癒される主人公は、来てよかったと涙する。
村の中を案内してもらい美味しい夕食をご馳走になったあと、風呂に入ることを勧められる。
早速風呂に入るが、そこには裸の見知らぬ少女がいた。
「とりあえず全身舐め回してもいいですか?」と聞いてくる裸の少女にたまらず逃げ出す主人公。
ところが逃げる先々で村人が妙なことを口走りながら追いかけてきて主人公涙目。
あわやというところで友人の妹に助けられた主人公が聞かされたのは驚愕の事実。
なんと、この村は妖怪達が住む村だったのだ。
そして、主人公は村で行われる祭りの祭司として送り込まれていたのだった。
友人に騙されていたと知り呆れる主人公だったが、友人の妹に頼み込まれ、渋々承諾する。
祭りが始まるまでの間、一癖どころか癖だらけの村人達との慌ただしい日々を送り、ついに祭りの日がやってきた。
祭司としての役目を努め、祭りは無事に始まる。
年に一度、死者との再会ができるという祭りの中、複雑な思いを抱きつつも、愛しい人との再会に涙する者達を目にして、引き受けてよかったと安堵する。
祭りはつつがなく終わり、主人公の役目も終わった。
好きなだけ居ていいという友人の妹や村人達の言葉に甘え、休暇の間だけ世話になると決め、田舎のスローライフを満喫する主人公。
やがて、休暇を終えると、帰らないで欲しいと訴える村人達に別れを告げ、主人公は一つの決意と共に現世へと戻る。
その後、主人公は再び村へと向かい、村人達の歓迎と共に迎え入れられるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-15 22:44:31
66270文字
会話率:63%