フェインツの赤薔薇が散ったらしい──それは姉が儚くなったことを伝える知らせだった。美しき姉は婚約者に婚約破棄を言い渡され、そのままバルコニーから飛び降りたらしい。婚約者と彼を誑かした子爵令嬢は貧しい村へ送られたという。
しかしそれから七年後
。「フェインツの赤薔薇」の妹であるメアリーは、かつて姉の婚約者だった男の弟と婚約させられることとなる。
加害者の弟と被害者の妹。彼らは互いに別々の苦悩があって──。
※「R15 残酷な描写あり」について。あらすじの通り、死に触れる描写がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 22:10:00
10773文字
会話率:37%
死に触れることで生きる不思議な相談屋
自殺の名所である森林のそばに小さな古民家がある。そこではひっそりと「相談屋」を営む女性がいた。そこは「死」の相談屋。さまざまな死への想いを受け取り、水に流す仕事。
森の奥、狐の社を追い出されたオ
サキは、相談屋の主、小曳彼岸(コヒキヒガン)に出会う。死臭のする彼岸を食ってやろうと彼女に取り入ったオサキは人間の青年「尾崎」として相談屋の仕事を手伝うことになる。尾崎は彼岸の一族が抱える奇病「死に病」、死の相談屋に訪れるさまざまな「死」を抱えた人々のに触れていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 07:00:00
91162文字
会話率:54%
これから死ぬ男。
「俺は世界を救った。ちょっと自慢なんだ」
彼の身に起きたこと……VR化した世界を生きる彼の姿を通して、生と死に触れるSF短編。
……少々毒の強いブラックな何かが潜んでいるやも。お気を付けくださいませ。
最終更新:2020-05-20 21:04:40
8639文字
会話率:34%
琥珀は綺麗だ。
虫の死骸を閉じ込めたそれは、死骸とは思えぬほどに輝いて。目の前にある死に触れることなど出来ないから、琥珀は綺麗だ。
多分、前作の『晩夏、雨の残り香』と『晩秋、紅葉枯れ尽きて、そして』を読まないと意味がわからないです。シリー
ズにまとめてあるので折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-05 14:33:53
6462文字
会話率:53%
死は決して、遠い存在じゃない
最終更新:2017-11-08 01:01:08
4307文字
会話率:24%