田中琴葉は夢を見る──何度も何度も繰り返し見た悪夢だ。街が一夜にして濁流に流されてしまう悪夢。そんな夢を振り払うようにして渕ヶ丘高校に向かう。夏休みが終わって今日は新学期。ホームルームで転校生が編入すると先生から知らされる。そこに現れたの
は腰まで伸ばした艶やかな黒髪が印象的な七海千早だった。徐々に距離を詰める琴葉と千早。ある日、家へ帰ろうとする二人は大きな蛇の化け物に襲われる。追われるようにして山の中に逃げていく二人。しかし追いつめられる。その時、千早は琴葉に抱きつく。
「ごめん、琴葉──あなたの血を吸わせて」
逡巡するが頷く琴葉の首に千早が歯を立てる。それと同時に蛇の化け物が建物の中に入ってくる。しかし、千早の様子が一変していた。髪は銀髪になり、爪と牙が生えていた。襲い掛かる蛇の化け物を爪で切り裂いて倒す千早──。琴葉が問いかけると千早は己が大嶽丸という鬼の生まれ変わりで、鈴鹿御前の生まれ変わりである琴葉をずっと探していたのだと明かす。そして千早がこの街に来たことでこの土地のまつろわぬ神であるフチガミが現れたのだ。琴葉と千早はフチガミを封じるために駆け回る。学校では体育祭や学園祭の準備を通して、放課後はフチガミ対策に時間を共にすることで二人は更に距離を深めていく。
琴葉も、千早も、自分の中に生まれた感情の意味を探していく。この感情に恋と言う名前を付けていく。その想いを大切に育んでいく。
学園祭当日、カップルコンテストに出場しようとする琴葉と千早。しかしそこにフチガミが現れる。今までにない強大な力に千早は倒れそうになる。その時、琴葉に眠る鈴鹿御前の力が完全に覚醒する。二人は協力してフチガミを倒してカップルコンテストに向かう。そこで琴葉は全校生徒の前で千早に告白。恥じらいながらも千早は受け入れて、二人は抱きしめあう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 19:41:16
86806文字
会話率:51%
その男は硝子の城に住み、数百年に一度贄を求めて使いを馳せる。そうしてそれが今夜だった。
贄となった私は城に招待され、屋敷の主人と出会う。
吸血種の寵愛はやはり人間と異なることを、改めて知らされた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編
詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
主人公⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐城の主人
というクソデカ感情描写があります。
恋愛感情と思しき感情もありますが、
如何せん人外なので『異常』です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 15:30:59
1302文字
会話率:41%
深夜一時。吸血鬼ものの80年代ホラーを貴方と見るのが好きだった。
全ての行為はこの映画と共に。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意ください。
最終更新:2022-09-23 23:15:16
774文字
会話率:42%
ゴールデン種のハムスター獣人であるチューミィは、第三王子の屋敷で働いていました。
チューミィは主人である王子様のことが大好きです。
第三王子は、獣人がたくさん住む辺境で領主をしていました。彼は薬と魔道具の研究者。獣人の暮らしをよくするよう
に働いています。
彼の中でチューミィは特別な女の子です。
心配しすぎて、ついつい過保護になってしまいます。
今日も、立ったまま寝ていた彼女をお姫様だっこしたら、指を甘噛みされてしまいました。
前歯を立てるのは、ハムスター獣人特有の甘え方です。
「チューミィ……そんなことしても、可愛いだけだよ?」
「きゅっ?」
ハムスター獣人の女の子にデレデレする彼が、彼女を幸せにするお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-19 11:13:43
14399文字
会話率:20%
「かならず……かならず創造りなおしてあげるから……まっててね」
いつも通りの平凡な生活を謳歌していたごく普通の男子高校生、成神清道。
いつも通り朝食を食べ、いつも通り高校に通い、いつも通り床に就く。
ごく平凡な朝を迎える……はずだった。
「どこだ?ここは」
彼が目を覚ましたのは、見知らぬベッドの上!?
異能力を手に入れ、デスゲームに巻き込まれていく。少しずつデスゲームの
核心に迫っていくが……
世界に、親に、もしくは己に負けた奴らが世界に歯を立てる物語。
傷を舐めあったり、無意味な権力にすがったり、怨みを抱え続けるやつらの物語である。
「あんた、運は一本釣りする派?悪いね、俺は養殖する派だ」
「役に立たないなら火力発電所に身を投げろ」
「人が与えるダメージより車の方がでかいだろ」
ERRORs・GAME!!新たな参加者を交えて、開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-12 18:08:58
52022文字
会話率:48%