笑ったこともないし、笑わせたこともない男。
世紀の大天才、そして支配者の器であるこの俺、横矢拓人はある日気付けば見知らぬ場所に。
最初こそ北海道だと思い込んでいたが、夢の中の老人曰くここはどうやら異世界らしい。
さらに『笑わせた相手に一つ
何でも言うことを聞かせる』能力を手に入れたという。
素晴らしい。支配者の俺にこそ相応しい。
見ていろ、異世界。待っていろ、愚民ども。
この世界の人間、一人残らず笑わせて俺がこの世界の頂に立ってやろう。
だが、待て。街の門番が無礼にも通してくれないぞ。
笑わせようにも全然笑わないのは何故だ。
いいだろう、まずは貴様だ。必ずお前を笑わせてやろう。
笑え。
これは笑わない男が世界を笑わし、支配する。そんな旅の始まりの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 19:44:45
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会話率:39%