15歳の少年篤弘はある日、夏朗と名乗る17歳の少年と出会う。
彼は篤弘の初恋の少女が入信を望み続けた宗教団体・李凰国(りおうこく)の男だった。
亡くなった少女の想いを受け継ぎ篤弘は李凰国に入信するが、そこは想像を絶する世界である。
罪人の
公開処刑、抗争する新興宗教団体に属する少女の殺害、
そして十数年前に親元から拉致され李凰国に迎え入れられた少年少女達の運命。
「愛する男に斬られるのもまた甘美か?」
李凰国に正義は存在しない。それでも彼は李凰国を愛した。
「おまえの愛の中に散りゆくことができるのを嬉しく思う。」
李凰国に生きる少年少女達の魂、信念、孤独、そして愛を描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 12:27:30
143646文字
会話率:29%
勇者は異質だ。勇者は異端だ。あれは何かがおかしい。でもそのことに気づかない周りもおかしい。認められない。あれが英雄だなんて、絶対に認めない。あれはただの偽者なのに。
仲間は足手まといでしかない。ふざけてるんじゃなくて、それがこの世界を生
き残るための術なのたから。
「ヒーローが必ずしも正義だとは限らない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-13 18:31:40
4229文字
会話率:28%