大学を卒業する半年前、引きこもりの僕は足の悪いヤーさんとジェンダーの桂ちゃん、そして裕福な家庭の路子との四人で長良川の鉄橋を走ることを2月の下旬に決めた。時刻は午後3時50分僕たちは鉄橋を走った。その向こうに僕たちが求めていた未来の光をがあ
ることを知っていた。一歩を踏み出せなく傷を抱えた者同志が鉄橋を走るという暴挙にでた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 23:27:31
36410文字
会話率:52%
ピンク色の似合う可愛い女子高生を夢見るわたし、桂《かつら》。
ひっそりと友との楽しい高校生活を送りたいだけ――なのに、なんで、わたしが選ばれたの!?
ピンクになりたいけれど、戦隊ピンクになりたいわけじゃない、この相反する気持ちをどうにかした
い!
夢見るヒロインが巻きこまれた、ちょっぴり異能系成長物語。
この作品は、2012年7月1日~2013年4月15日まで総合出版リトル・ガリヴァー社のウエブサイトで連載、2014年4月まで公開されていた作品となります。
ほぼ当時の原稿のまま、こちらのサイト仕様の行間開け&改行となっております。
ご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-13 19:03:04
117447文字
会話率:27%
「あおひとくさ」「ほむらみさき」の続編。
前作で自殺を試みながらほむら岬にやってきた和泉は、桂と出会ったことをきっかけに自殺を思いとどまり、今は桂のもとで暮らすようになっている。
高校を退学した和泉は蕎麦屋でのアルバイトを始め、その初日、桂
が客としてやってきた。
桂は高校の生徒会長をしている。ただ、それは大学の推薦入試目当てであり、副会長らからはふざけているとしか思われないでいる。それでもその光景を見た蕎麦屋のかすみは和泉に高校に復帰するよう迫り、桂は生徒会長としての圧力で和泉を編入試験で合格させる。
再び高校生になることを覚悟した和泉は、その高校の校長がかつての自分と同様にこの町に自殺しにきたところを救われた者だったと知る。
和泉はこのとき、自分が特別でないことを知った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-31 22:33:56
19605文字
会話率:74%