森の奥のお屋敷には、“未亡人”の二つ名を持つ恐ろしい魔女、ディアナが住んでいる。彼女のそばに控えるのはとっても無口で忠実な下僕、ゲオルク。
教会が最も警戒する魔女であるディアナは、どんな討伐者にも負けたことがない。自身に向けられる恐怖を糧に
、不死身の彼女は、誰にも討伐され得ない。
はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 17:48:37
25650文字
会話率:33%
王侯貴族に対して冷酷な皇帝・暁明(シャミン)は神事の禊で泉にいるとき誰かに殺害された。
武芸に優れた皇帝が傍にあった愛刀を抜く間もなく殺されたことに王朝は手練れの暗殺者の仕業と戦々恐々したが、それは今回は関係ない別の話。
暗殺された暁明
は、神の御業で時を遡り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 10:37:02
11687文字
会話率:57%
切通雄二は朝眼が覚めた時、異様な世界にいる事に気が付く。切通の家は高台にある。眼下に常滑港や飛行場が見下ろせる。それらが全て消滅して、海がすぐ目の前まで迫っていた。家は何十年も人が住んだ事がないように荒れ果てていた。妻の幸子もいない。
慌てて外に飛び出す。家の周りには工場や借家が建ち並んでいたが、全て無人で荒れ果てていた。
海は家の5メートル程先の崖下まで迫っていた。空は分厚い雲が垂れ下がり、僅かに雲間から薄日が差していた。女の全裸死体が波間に漂ってくる。それは殺したはずの前妻の麗子だった。彼女の死体は切通の目の前で、たちまちに腐乱して消えていく。同時に切通の家や周りの家などが崩壊して大地に吸い込まれるようにして消えていく。後の残ったのは切通と1本の松の樹のみだった。
この時切通はすべてを悟る。この世界は麗子とその母の静子の怨念の世界だったのだ。切通はこれから何が起こる事を全て知った。
切通は空手道場で師範をしていた。佐原静子は入門して約1年後、稽古をつけた事で切通と結婚する。母の静子も切通家に住む。静子と麗子はスーパーの洋装品店で働いている。2人は家にいる事はほとんど無かった。
切通の結婚の蜜月生活は長く続かなかった。麗子自身切通との2人だけの生活を拒絶していた。2人のすれ違いの生活が始まる。静子が自分の店を持ったことで、切通家の財産の使い込みが発覚する。
切通は麗子との離婚を要求するが、静子の謝罪で元の木阿弥となる。
切通は幸子と知り合う。彼女の優しさが切通の心を支配する。彼は幸子と結婚するために麗子と別れる事を真剣に考え始める。
静子の店が潰れる。切通は使い込んだお金の返済を静子にせまる。
やがて静子が切通の食事に猫いらずを入れている事を、切通は知る。麗子達の殺意を知った切通は2人の殺害を計画する。山の中の松の樹がある場所でまず静子を殺す、次に妻の麗子を生きながらに埋めて殺す。そして幸子と結婚する。
だが幸子との蜜月の生活は長く続かなかった。幸子が気管支炎で死ぬ。その原因が死んだ麗子たちの怨霊にあると悟った切通は、警察に自首する。2人の遺体が掘り返されて、切通は死刑となる。
麗子と静子の怨霊の世界に囚われた切通の霊はやがて2人の棲む地獄へ連れていかれる事を知る。
その時幸子の姿が天界から現れ、切通を救い上げるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-29 09:02:11
53007文字
会話率:12%
月で生活する人間とAIの話。未来的。
コワクとハルの男女の関係。コワクの兄レンとの別れ。
唄うシリーズのひとつ。
最終更新:2018-07-01 01:11:44
2256文字
会話率:44%
主人公の朱音(あかね)は、突然の事故で命を落としたーかに思えた。が、不慮の事故や病気で亡くなった人間が導かれる『生死間(せいしかん)』と呼ばれる世界で1ヵ月生活することに。そこで朱音は一人の少年と出逢い、この世界の掟を知って・・・・・・
最終更新:2013-12-05 00:33:07
4310文字
会話率:22%