Aランクに最も近いと言われるパーティー『断空の剣』。
結成五年目の若手パーティーの快進撃を可能にしたのは、メンバーの一人レントのユニークギフト《魔蔵庫》だった。
《魔蔵庫》のスキル【魔力貸与】は、レントの魔力をパーティーメンバーに貸
し与えるもの。
レントの人並み外れた魔力量と【魔力貸与】によって、パーティーメンバーは本来数発しか打てないスキルを連発。
強敵モンスターをガンガン倒し、桁外れのスピードで成長してきた。
だが、レントは魔力を貸すばかり、貸した魔力は返ってこない上、直接戦闘ができず、経験値もたまらない。
レント本人にはメリットがまったくなかった。
メンバーたちが急成長する一方で、レントは取り残され、他のメンバーとの差は開く一方だった。
『断空の剣』の三人――幼馴染の男剣士ガイ、同じく幼馴染で元婚約者のミサ、ガイに惚れている回復士のエル。
三人は『魔力回復の腕輪』を手に入れ、用済みとなったレントを追放することに。
ただ追い出されるだけでなく、屈辱的な仕打ちを受けたレント。
心の底から怒り、「俺の魔力を返しやがれッ!」と叫んだことが切欠となり、ギフトが《無限の魔蔵庫》へと進化。
可愛いサポート妖精エムピーと一緒に――。
【強制徴収】で貸していた魔力の取立。
【リボ払い】で利息たっぷりゲット。
【魔力運用】で最大魔力量増加。
【スキル購入】で魔力を払ってスキル購入。
【魔力出納】でリキャストタイムなしでスキル連発。
さらには、仲間に囮にされ、同じくユニークギフトで苦しむ少女と出会い、順調な旅を続けるレント。
一方、元パーティーは返済に追われ、魔力は空っ穴。
スキルも満足に使えず、落ちぶれていく一方。
やがて両者は再会するが、レントは容赦なく取り立てる。
「これは復讐じゃない。正当な取り立てだッ!」
ガイたちが【リボ払い】の恐ろしさに気づく頃には、もう既に手遅れだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 18:40:00
367766文字
会話率:35%
【俺TUEEEE、やれやれ系最強主人公ここに極まれり】
俺はもう何年本気を出していないだろうか。
あれは3年前だったろうか。
最恐最悪、伝説の厄災、大魔王と呼ばれる〈アポロドロス〉を最大魔力の一撃で倒した時だったかもしれない
。
俺は7年前にこの異世界に転移した。
ここに来た当初は毎日が必死だった。
だが今は、上がり続けるレベルと地位、増え続ける資産と領地、集まり続ける弟子と自称彼女たち。
もう俺はこの世界であらゆる成功に飽和してしまった。
うん。やる事がない。
よし。隠居しよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 15:21:00
32802文字
会話率:42%
引きこもりはハーレム(?)パーティーで魔王城を目指す
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引きこもりの18歳、五十嵐 翔琉は交通事故によりあっけなく死んでしまった。
目が覚めると目
の前の白いシスター服の女性が俺に言い放った。
「あなたにはどうやら英雄となる資格と能力があるようですね……、なのに何でこんな自堕落な生活を送っていたのかわかりませんね」
異世界転生を果たした翔琉はゲームで見ていた世界を夢見ていたがギルドが遠すぎてしょっぱなから出ばなをくじかれる。
途方に暮れていると女性の叫び声が聞こえて—―—―
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-26 20:00:00
3770文字
会話率:30%