古い通りを、お坊様が一列になって、歩いていく。錫の音軽やかに。夏の巡業。風物詩。
秋のお彼岸、ナスの馬。キュウリの馬。綺麗ですね。子供達の、不思議そうな顔。
芒野原、柳行李に、呪いの藁人形を詰めて、呪い師は、ぶつぶつと謎の呪文を唱えつつ、草
野を行く。
カキ氷に、お冷で、さっと冷たくなって。夏の呪いを、洗い流す作業。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 20:02:13
1009文字
会話率:0%
あの部屋で待っているよと、呼ぶ聲ももう聞こえない、祖母の枯れた耳。
美しい海が見えるよ、と、恋人に囁き繋がる身体に、桜貝が何処からか貼りついて。
夢の中で、あなたの名前を必死で呼んだのよと、仏壇の彼岸花に語り掛ける、夏。
妙なる匂いが、娘の
部屋からしてきて、死の華で埋め尽くされし部屋。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-26 19:28:15
888文字
会話率:0%
なとの懐古的、幻想暗黒童話詩。
今回は影法師ネタが多いです。
人魚も、蝶も、すべてが妖(あやかし)…
夜の、家の路地の灯りの下で踊る、赤い振り袖姿の女の子。
最終更新:2020-11-22 14:12:20
669文字
会話率:0%