1000年前に闇の属性を統べる邪神を封じ、その封印を維持するために建設された聖堂都市。
そこを守護する誉れ高き聖騎士団。
憧れからその聖騎士団へと入団した1人の少年がいた。
その少年の名はリヒト。
だがリヒトは見習いから騎士へと昇格
する際に行われる属性適正の鑑定の儀で、その適正を見出だされたのは『闇』の属性。
基本となる火、水、風、土の4属性とも、上位属性である光の属性とも異なる前代未聞の属性だった。
生まれも平民の出だったリヒトはその忌むべき属性のために1度は団を追われようとしたが、当時の聖騎士団総団長ヴィルヘルムによって救われる。
それからは聖騎士としての力を示すために己の属性である闇を纏って戦場を奔走。
リヒトは数々の戦果をあげる。
だが総団長の辞任と共に新たに総団長となったのはリーンハルトという選民意識の強い貴族の当主。
この男によってリヒトは団を追われ、街を追われる事になった。
その時に敬愛し憧れていた前総団長ヴィルヘルムもリーンハルトの策略によって失脚した事を知る。
だがリヒトの災難はこれで終わらない。
失意のうちに故郷へと戻ったリヒトの目の前には無惨に変わり果てた町並みが広がっていた。
リーンハルトによって平民の村や町は切り捨てられ、魔物の脅威に曝されて。
リヒトの両親もそれによって命を落としていた。
聖騎士団をリーンハルトの手から救うべく、リヒトは聖騎士団と同等の力を持つ王宮騎士を目指す。
そのためにまずはギルドで活躍し、名を挙げる事に。
だが聖堂都市を離れたリヒトは気付いた。
闇に侵されていくこの世界で、闇の属性を操る自分が最強である事に。
魔物の軍勢の最強の一角であったフェンリルも討ち、その亡骸から従魔としてスコルとハティの2体の人語を介する従魔を生み出したリヒト。
昼は王宮騎士となるべくギルドで成果を。
夜は闇の仮面で素顔を隠し、自身の生んだ魔物の軍勢によって魔物の統治を進めていった。
いつしかその夜の姿を人々は魔王と謳い恐れる。
そしてリヒトが聖堂都市を離れ、邪神の封印に異変が起こりつつあった。
リヒトの退団によって聖堂都市と聖騎士団の滅亡が静かに。
だが確実に始まっていた────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-29 18:44:08
222678文字
会話率:25%
僕は何の能力もない、資格も普通免許しかない平凡な大学生光岡悠馬。
ある日、アルバイトで夜の山道を古いワゴン車で走っていたら、悪質な煽り運転に追われ、誤って崖から転落してしまった。
意識を取り戻した僕が目にしたものは、巨大ロボットが闊歩する
異様な世界。
目の前には3人の美少女。
なんと僕は、この世界の三人の巫女によって、国を守る暗黒騎士として召喚されたというのだ。
しかし、彼女たちは前任者の暗黒騎士の能力と同じ能力を持つ人間を呼び出そうとして、
失敗し、前任者と同じ顔を持つ僕を呼び出してしまったらしい。
解決策として、彼女たちは何の能力も持たない僕を殺して次の暗黒戦士を呼び出そうとする。
冗談じゃない!
整備中の巨大ロボットを奪って逃げようとするが、操縦方法がわからない。
案の定、エンジンを始動した途端にガクンと止まってしまった。
だけど、
……あれっ?
今の感覚は何だか覚えがあるぞ!
少し前まで頻繁に経験した自動車のエンストだ。
それなら僕にも出来るはずと、自動車の感覚で運転すると、巨大ロボットは僕の意のままに動き出す。
しかも、僕の操縦するロボットのスピードに現地のロボット達は誰も追いつけない。
なんと、異世界の人間はギアチェンジが出来ないのだ。
唯一自分に与えられたライセンスの力を使い、
僕は巨大ロボットがぶつかり合う異世界で戦い、生き抜いてやろうと決心した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-04 22:55:43
18038文字
会話率:29%
不運の事故により命を落とした主人公。
そして彼は、生前ハマっていた異色な話題作である恋愛RPG〈Caritas《カリタス》-救いの手-〉の登場人物で、敵組織のキーパーソンかつ必ず死ぬ上に報われない悪役娘が気になっていたままだった。
そして
主人公はなぜか、必ず死ぬ敵組織の幹部で悪役かませな[暗黒戦士ジルバー]に転生してしまった!
――もしかしたら、[悪役娘]を救えるチャンスなのでは…!? と逆に熱意が燃え上がり、彼女を連れて組織から逃げ出した。
しかし彼女はキーパーソン…。どこまでも死亡フラグが追いかけてくる…!!?
絶対フラグをへし折り続けてやんよ!!と決意した主人公の、まだ見ぬハッピーエンドを勝ち取るため奮闘していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-22 04:59:12
27240文字
会話率:21%