それは、人間が「記録される側」になる物語。
過去と未来、記録と観測、共鳴と断絶。 戦争、事故、SNS、恋、霊、技術、そして“名もなき誰か”の未完の思い。 世界の裏側で静かに連鎖する出来事を、誰も観測しなかった。 それでもなお、その“波形”
は静かに記録され続けていた――300年の間。
玲という観測者は、意図せずその記録を“再生”してしまう。 消えた感情、忘れ去られた言葉、名も知らぬ誰かの対話。 それらは全て、「観測されたとき」にだけ“物語”として存在する。
――これは、記録されることを待っていた者たちの、最後の共鳴である。
・対話劇形式(形式美×会話だけの空間) ・視点移動あり(玲/教授/過去の誰か) ・人間と記録、感情とエビデンスの境界を扱う ・難解に見せかけて、じつは誰かにとっての“あなたの話”
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:57:42
10376文字
会話率:60%
いつもの日々、また訪ずれる日常……何気ないものは急に壊れてしまう。ハルは何故か10日間の間の記憶を失っていた。いや、失っていたのならまだ救いはあった。また目を覚ました時、来るはずの明日ではなく1日戻っていた。過去に戻るハルと明日に生きるアス
ナのすれ違う想いはいつ重なるだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-03 02:18:30
8244文字
会話率:35%