暇を持て余した女の子の妄想世界です。
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最終更新:2024-08-03 09:45:27
3592文字
会話率:26%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-02 20:39:54
4277578文字
会話率:35%
「ねー、どーして、おすなばにうまってるのー?」
昼下がりのとある公園の砂場。少女は、顔以外、砂の中に埋まっている男にそう訊ねた。
「んー、どうしてだと思う?」
「しつもんにしつもんでかえしていいのー?」
「おぉう、ふふっ、そうだね
ぇ、そう返されるとは思わなくてちょっと驚いちゃったよ。あ、誰かにそう言われたことがあるのかな?」
「うんー、ママに言われたー」
「そうかぁ……その時、ママは怒っていたのかな?」
「んー、ときどきそうなの」
「そうかぁ……」
「たいへんだよねぇー」
「自分で言うんだね」
「それで、おじさん。どうしておすなばにうまってるのー?」
「んー、天国が見たいからかなぁ。ほら、こうしていると空が広く大きく見えるだろう? 届きそうなくらいにさ」
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最終更新:2024-08-02 12:00:00
1395文字
会話率:99%
――おっ
と、電車のドアが開いた瞬間、おれは思った。昼下がりの空いた車両内の端の席、仕切り板に体を預けていたおれは、電車の中に入ってきたそいつに向けて久しぶりだな、とニヤッとしてみる。しかし、向こうは気づいていないようだ。『あの男、
ニヤついて気持ち悪いな』と他の乗客から思われた気がして、目だけを動かして周りの様子を確認した。
よかった。杞憂、被害妄想だ。春の日差しと心地良い揺れに、みんなボーっとしている。そして、結局あれも、おれの妄想なのだろうか……。
おれは小人が見える。ごくまれに、ぼんやりしているときだけだが。だから『夢を見ていたんだろ?』と人に強く言われれば、ううむと唸るしかない。ゆえに誰にも話したことはない。そもそも、頭がおかしいと思われたら損だ。
これは夢と現実のその狭間に見ているものなのだろうか。それとも、彼ら小人たちが暮らす次元とおれたち人間が暮らす次元は実は密接しているのだろうか。おれにはわからない。ただ、面白いのでこのままぼんやりと眺めることにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 11:00:00
3427文字
会話率:8%
ある日の昼下がり、街中を歩いていたとある男。
彼は目の前を歩く女を目にした途端、体に電流が走った感覚がし、思わず近寄り声をかけた。
「プ、プリティッシモン……」
「パ、パウ?」
女は突然、男が口走った言葉に驚きはしたが悪い気はし
てない様子。
男もそれがわかると、ソワールソワールと女を口説きにかかる。しかし……
「……ゲグ、グライガガウゥ?」
「ピ、ピネ……」
「ガイガッガガウゴウア!」
「ペピン! ペピン!」
突然、二人の間に別の男が割って入ってきて、女を怒鳴り散らした。どうやらこの二人は恋人同士のようで、彼氏は声をかけられ満更でもなかった彼女にお怒りといったところ。それがわかり、退散すべきところだが、彼女の余りの怯えように危険を感じた彼は引き下がらなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 11:00:00
1387文字
会話率:66%
付き合い始めて1ヶ月。
それは突然にやってきた。
昼下がりのオフィス、午後からの仕事が始まったばかり。そんな中、私こと葉月海彩(はづきみい)の元にもたらされた知らせ。彼が転勤するなんて!
知り合って2ヶ月。付き合いだして1ヶ月。転勤まで
1ヶ月、とちょっと。
大手自動車メーカーに勤めるふたりが織りなす恋愛模様。
山あり谷あり、遠距離恋愛の果てに待っているのは……。
著作者:藤乃 澄乃
無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 23:01:36
194705文字
会話率:30%
技術系商社のOLの神無月 結命(かんなづき ゆめ)はとある昼下がり、管理者と自称するものにこの世界の危機を救ってほしいという依頼を受ける。てっきり剣と魔法の世界だと思ったユメは色々なチートをもらいつつも快諾してしまう。
ところが、ユメが目覚
めるとそこは宇宙船の中。
「異世界がSFだなんて聞いてない!」との叫びを上げるが後の祭り。
旧巨大星間帝国の遺産を引き継ぎ、超兵器も自由に使える提督に就任する。
旅の先に待っているのは、個性豊かな種族と異星人。そして多彩な天文現象。
仲間と出会い、チートを使いながらも、たまに困難に巻き込まれ、仲間と協力して、時には不思議な能力を身に着け、星々を旅しながら星間帝国の謎に迫っていく。
ユメと愉快な仲間たちの冒険スタートです。
【注意事項】
この物語に登場する人は物語上亡くなることもありますが、直接的な残酷描写やグロテスクな表現は極力使いません。また、心理的圧迫が想定される場合はタイトル下部に警告を表示します。
SF要素が含まれていますが、用語がわからなくても物語を読むのに問題は出ない範囲に配慮しています。
どうぞ、お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 18:41:36
459114文字
会話率:62%
男はただ、ベンチに座っていた。
彼は目の前を過ぎていく人々を見て、何を思うのか。
一人の人間の思考を描いた作品。
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最終更新:2024-07-25 15:57:43
2171文字
会話率:5%
突き抜けるような青空が広がる昼下がり。しかし、少年アキトの瞳には、その青空が偽善の象徴にしか映らなかった。幼い頃に紛争で両親を失い、孤独と怒りを抱えるアキトは、平和を訴える大人たちの言葉を空虚に感じていた。
そんな彼の日常を変えたのは、亡
き父親の形見である傷だらけのエレキギターだった。アキトはそのギターを手に取り、心の叫びを音楽に乗せて世界に伝えようと決意する。彼の怒りと悲しみを込めた歌は、やがて彼自身の心の傷を癒し、同じように苦しむ人々に希望を与えることになる。
夜空に輝く星を見上げながら、アキトは誓う。「この怒りと悲しみを、世界にぶつけてやる!」彼の叫びは、やがて世界を変える小さな爆弾となり、静かに時を刻み始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 12:30:00
10410文字
会話率:22%
昼下がりのうだるような暑さの中、バイト先のファーストフード店から出てきた私は、ボロボロの服を着た男性とタキシードを着た男性にひざまずかれた。
「ちょっ!こんなところで人目がありますからっ!」
恥ずかしさのあまり、二人の行動を制すも、いっ
てしまわれている雇い主の耳には届かない。
これは、流行りの異世界転生に没入してしまった残念?(幸せともいう)な雇い主と、私の日常の記録だ
私の名前は三笠富子、20歳。バイト中の名前はヴァイオレット・ジョージアナ・エリザベス・バルドン。ヴァイオレットはバルドン公爵の長女らしいが、策に陥れられ、冤罪で18歳で処刑された。転生してニホンの三笠富子20歳になった、という設定らしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 16:38:30
159133文字
会話率:32%
夏の日のある昼下がり、起きたら………まさかのセミの人型抜け殻(?)になっていた!?抜け殻が織り出す超音波ファンタジーが始まる…
最終更新:2024-06-30 23:37:23
7716文字
会話率:34%
「私は、魔法を使えない。ゆえに、魔法使いではない。今はまだ、ただの魔法使いの弟子なのさ」
清川素子は、荒井淳太に対してそんな風に自己を紹介した。
初夏の昼下がり、授業にも出ずに上った屋上での出来事だった。
更に何を気に入ったのか、素子は淳太
を己の弟子にしようと誘ってくる。
すげなく断る淳太だったが、なぜか執拗に食い下がる素子。
そのあまりの必死さと……どこか縋るような目に、淳太が折れることとなった。
弟子になる気はないが暇な時にただ傍にいるだけならいい、と約束し。
自称『魔法使いの弟子』と、彼女に『弟子候補』と呼ばれる自称不良。
互いに望まぬ才能と欠陥を抱え、孤独だった二人の関係はそうして始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 17:12:02
96225文字
会話率:37%
「お義姉さま、私と婚約者を交換してください!」
婚約者との結婚式が近づいた昼下がり、私の部屋に入ってきた義妹が無茶苦茶なお願いしてきた。
『いやいや、絶対無理だから。だって、私が王太子殿下の婚約者ってことは周知の事実だから』
この家に
来た時から両親や使用人達に散々甘やかされた義妹は、すくすくとワガママな性格に育ち、私が大切にしていた様々なものを『交換』と称して奪っていった。
『いつものように、宝石やドレスならまだいい。でも婚約者は流石に……』
そう思っていたのけれど、義妹にベタ甘な私以外の家族や使用人達だけでなく、お互いの婚約者や国王夫妻までも、義妹の提案に乗り気になり、あっさりと婚約者が交換されてしまった。
「ありがとうございます、お義姉さま!」
誰からも愛されている可愛らしい笑顔で、王太子殿下の腕に抱き着きながら私にお礼を言う義妹。
でも、分かっていた。ワガママ義妹と王太子殿下が本当は相思相愛で、私に隠れて愛を育んでいたことを。
『はぁ、また義妹のワガママに振り回されるのね』
義妹のワガママに振り回されて疲弊していた私は、仕方なく辺境伯家へ。
だが、実は婚約者の交換自体が辺境伯令息の策略だったらしくて……!?
ご都合主義&ざまぁ展開になっています。
※カクヨムでも公開されています!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 12:30:55
11721文字
会話率:45%
優花ちゃんの右腕には無数のリストカットされた傷跡が見えている。
その傷跡を見ると私は昔の痛かった頃の記憶が蘇る。
私はどうやったら優花ちゃんを救えるだろうか?
”やさしい人間は人を傷つけない代わりに自分を傷つける“
挫折と失敗を幾度も重ねた
弱い私は名前も知らないブロガーに助けを求めるが…
か弱い女性の日常をテーマにして書いてみました〜✴︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 00:00:00
6391文字
会話率:8%
「世界って何色だと思う?」
昼下がりの教室で君が尋ねる。私は「黒」だと答えるけれど、君は「青」だと言う。世界は青いんだと――
最終更新:2024-06-17 00:03:35
1345文字
会話率:54%
私はとある国の貴族である。つい先日、第三子となる息子が生まれた。
産声も上げなくて一時は心配したが、特に身体的には心配する必要がないほど、今は元気にすくすくと成長している。
ただし、一点気になるのが、この息子、どうやら周りの言っていることを
把握しているらしいのだ。
ただ単に会話の内容を把握している程度であれば、ウチの息子、超天才!とか神童だな!とか持て囃せるのかもしれないが、どう考えても言動がおかしいのだ。
ある日の昼下がり、寝ているのかと思って仕事の合間に見に行った時だったが、4歳の息子が1人きりで「ステータス」とか、「ステータスオープン」とか恥ずかしげもなく言っていたり、またある日は「俺、魔法とか使えるんじゃね」とか呟いて、いきなり魔法を家の中で発現させようとしていたり、そんなことがあったからだ。
そんな訳で、おそらくウチの息子はどうやら転生者のようである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 00:00:00
1067文字
会話率:47%
辺境に存在する人口1500人程の小さな町であるグロラットの近くで農業をしている家に
生まれた彼女の名はアクドラと言い、貧乏な家庭ながらも優しい両親に恵まれ、何事もなく
すくすくと健康に育って行っていたのだが、5歳なってある日の昼下がり時のこ
と、
グロラットにある大きな空き地で、仲の良い子供達と一緒に遊んでいた居たところ、誤って
足を滑らせてた結果、顔面から地面へと倒れたことにより左の額から頬までを大きく切り裂く
と言う大怪我を負った時に、突如として前世男だった時の記憶が溢れ蘇ると同時に、急に人間
一人分の記憶が蘇ったことで、記憶脳が耐えられず激しい頭痛と額から頬までの傷から出血に
よって、その場で気絶してしまう。その後は家のベットで目覚めたアクドラは今までの記憶と
前世の記憶境に戸惑いを覚えつつも、とりあえずこの世界で遭遇するかもしれない脅威などに
備えて、前世で培った様々な鍛練法や格闘技などを修練修得し、己の身体を鍛えて過ごして
行く。果たしてアクドラの人生はどうなって行くのか。
投稿ペースは気分が乗った時にするので、基本不定期投稿です。
感想や評価などよろしくお願いします。読みずらいので注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 03:00:00
17740文字
会話率:54%
「私との婚約を破棄してくれませんか?」
ある日の昼下がり。窓からは心地の良い日差しが差し込み、小鳥の鳴き声も聞こえる。そんな何の変哲もない、穏やかな日。
部屋にやってきた私に白髪の彼女はそう言った。
その顔は穏やかに微笑んでいるよう
にも、泣きそうなのを我慢している様にも見えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 07:00:00
13035文字
会話率:46%
ここは東海地方のあるばしょにひっそりとある会社。
そこに勤める私と、一緒に働く女子事務員たちのたわいのない日常の一ページをお届けしていくエッセイ。
調子に乗りやすく、ちょっとだけ絵心に個性のある私と、それを生あったかい目と辛口なコメントで
見守る同僚たちのゆる~いお話(になる予定)
今回のタイトル「鮭男(反抗期)とエビ子ちゃん、たまに鮪のおはなし ~とある誕生日の昼下がり~」は楠木結衣様からいただきました。ありがとうございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 22:28:32
39304文字
会話率:24%
午後の昼下がり。散歩をしていたペロとコロは、たい焼きを通りがかったホームレスに与えた。
その礼として渡されたのはひと目でコロを魅了するほどに妖艶な美しさを持つ一枚の赤いカードだった。
興味を惹かれ、そこに刻まれた『RED HEARS』の文字
に調べ始めたコロは、同名の3つの噂をウェブに発見する。
謎のクラブ、秘密兵器、執行人。
ペロはそれらを「胡散臭い」と一蹴するが、コロは語る。
「この3つの噂には、妙な点があるの――」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 00:06:36
133665文字
会話率:38%
ある日の変わらず昼下がり、田中さんは日課の散歩を開始する。
しかしその変わらぬ日常は徐々に、徐々に変化をしつつ歪んでいく。歪んで歪んで、しかしそれは変わらず日常として続いていく。その歪みの行方はどこに行くのか。田中さんと電気羊のそんな歪んだ
日常の続きと終わり。
明日はきっと続いていく。否が応でも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 20:56:22
12310文字
会話率:10%
ある日の昼下がりの事である。
一人の女人がフラペチーノを啜っていた。
女の草臥れた表情からも、何もやる気がない事が伺える。
そんな日もある。やる気ねぇー。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
今の気分は午前十一時です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 14:23:37
704文字
会話率:16%