いずれはこうなることがわかっていた。
第二王子ロレンツォと政略的な婚約をしていた侯爵令嬢であり王立騎士団、第三師団長のレオノーラは自分が彼に望まれていないことを薄々感じていた。
そしてとうとうある夜会で隣に自分とは違って可愛らしい少
女を侍らせた彼から婚約破棄を言い渡された。
その帰り道、偶然会った同期の第一師団長であるコジモから暴言を吐かれる。
こんな男なんてごめんだ。
翌日、むしゃくしゃして部下たちに八つ当たりしたレオノーラだが、その日から彼の様子がおかしい。
なんでだ。
※『この度“女性”が嫌いだという公爵様と組むことになりましたが、なぜか私にだけ優しくしてくれます!?』と同一世界観…どころか、作中で語られている騎士団長と第一師団長の話です(当時の職位で書いてるので、この部分での誤字報告は受け付けません)。
※こちら単品でも読める仕様になっております。
※他サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-23 20:21:22
30729文字
会話率:38%