舜国で国王の長男が後継者として立つ日が来た。王権を象徴する神玉を守る斎女が、王都が誇る壮麗な大聖堂で、廷臣たちの前で立太子を宣言しようとしたそのとき、聖堂の扉が開いた。「神玉に選ばれしものよ」斎女が見つめる先は国王の長男ではなかった。遅れて
きた男が辺りを見回す。「え? 俺?」思いがけない事態から王朝の崩壊が始まる。外敵の侵攻による混乱の中、王家、聖宮、朝廷、二大侯家、それぞれの思惑がぶつかる争乱記。
※スキルやレベル、魔法、魔物、異種族は存在しない、和洋中の文物が混在した世界を舞台にしたファンタジー小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 12:30:16
252702文字
会話率:32%
歴史の天才と呼ばれたローレライ・R・A・ロード。
彼は主に幻の王朝と呼ばれたヴォルティエ国の人物伝記や戦記を書き上げた。
軍略斎女記アリーレイス・ソヴェーロ。
後にローレライ最高傑作と称された人物伝記を書くまでの物語が始まる。
最終更新:2016-06-29 17:18:13
8828文字
会話率:28%