輝鑑読みの講談師、語るに曰く――。
時は太陽暦に直して二千百四十二年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。
男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大英雄であった。
だが、その続成とて当初から英傑であったわけでは
ない。彼もまた、幼少から無敵の軍神というわけではなかった。
だがそれでも、彼は最強と言いうる名将であった。
今宵は、彼の前半生を彩る一級史料を紐解いてみたいと思う。
その、書の名は「輝鑑」。自叙伝に近い体裁を取ったその書は、公的記録であると同時に、一級史料に相応しいだけの確たる反証を受け止められる名著である。何せ、ツッコミどころが物語という体裁を取ったことと続成特有の方言は多少なりとも誇張されているのではないかというところだけであったというのだから、推して知るべしである。
そしてこの輝鑑に乗せられた垣屋続成の前半生は、おおよそ現在の我々からは知る術のない、波乱に満ちたものであった。齢八十を超え、畳の上で死したとは到底思えない、危難の連続であった。
それでは皆様、お立ち会い。初代富良東皇帝にして、かの伝説の聖君の一生を語ろうぞ!
〽とざい とーざい これに口上を勤めまするは神前成潔なる者にて候 とざい とーざい……
※当作品は、ノベルアッププラスにて一度完結した物語の改訂版です。
※当作品は、本HP[小説家になろう]の他にKADOKAWA様のHP[カクヨム]にて同時掲載されております。
※当作品は、だいぶ前(だいたい7年以上は前)に公開した、「播州公書記」という作品の正統進化版と位置付けております。「播州公書記」は一度なろうさんを退会した関係上閲覧できませんが、よしなに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 08:20:00
143896文字
会話率:58%
播州公書記の敗因は、恐らく歴史上著名な人物、すなわち三信三英傑などが欠片も登場していないことだと認識しました。そして、その播州公書記を借りて、むりやり幻想譚要素をぶち込んだ、現在連載中のN0902IDが一向に更新できないのも、おそらくは幻想
譚要素をうまいこと仕入れることが、まだ経験値が足りないからではないかと思われます。
そこで、私は考えました。恐らく、応仁の乱の延長戦ではなく桶狭間の戦いや、さすがにそれだと新しすぎるか定番すぎるのであれば少しひねって守山崩れくらいのスタートポイントであれば、ひょっとしたらひょっとするのではないか、と。
なので、SQEXの第二回にN0902IDとN8144IBを間に合わせるために、その準備運動兼それが書けない時の予備として、トリガーに逆浦転生を使うとは言え、播州公書記の名にふさわしい本格歴史録の再結成を、此所に宣言します。
……いつもみたいに、粗筋ではありませんが、粗筋はそのうちきちんと書き直します。まずは本編優先ということで。
以下、粗筋。
(現在工事中!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 08:00:00
5646文字
会話率:91%
……覚えている方、いらっしゃいますでしょうか。
そうです、かつて「N1899DF」にて連載しており、なろうナンバーは…確か、「372513」だったかな?
まあいいか。「播州公書記」はあくまでも「りある・わーるど」こと物理的世界を重点にしてお
りましたが、今回はある程度ファンタジー要素マシマシに設定して、それでも果たして垣屋続成……もとい、今回は垣屋豊実に宿った「かの方」は果たして今回もビシっと決めてくれるのか!?
と、いうわけで。なろうには帰って来ないだろうと言ってましたが、帰ってきちゃいました!
それもこれも、全てSQEXノベル大賞が私を誘惑した所為です。諦めて付き合ってくださいな。
……ああ、挨拶分はこの辺にしておけ?
そーですね。と、いうわけで注意事項をいくつか。
・本作品は、輝鑑にアンリアル的要素をうまいこと混ぜ込んで、さらにメルヘンやファンタジーをぱらぱらと振りかけた何かです。輝鑑ってなーに?という方はノベルアッププラスの方をご覧くださいな。
・ノベルアッププラスにも、同じような題名がありますが、これは一応別の作品です。題名だけ借りました。あぁ、当たり前ですが同じ作者ですよん。
・……もし、万一「N1899DF」時代の原稿を持っている方が居たら、読み比べてくれると嬉しいかなって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 18:00:00
4818文字
会話率:63%