母親の理不尽な物言いに苦しんでいたミヤ。彼の心持ちを変えるきっかけになったのが仕分け人と針の番人という、心の中に住む小人の話だった。
人からキツいことを言われたときに、そういうことを言われても仕方がないようなことを自分がしていなければ、
その人から言われたことを気にしないでいられるというミヤに、クラトは反発を覚える。
何も悪いことをしていないのにひどいことを言われる方がつらい気持ちを引きずってしまうと考えるクラトには、ミヤの言うことがすぐには理解できない。そんなクラトに対し、ミヤは、なぜ、ひどいことを言われても気にしないでいられると言ったのか、丁寧に解き明かしていく。
そして、ミヤがたどりついた境地とは――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-23 21:05:38
5905文字
会話率:44%