女だてらに、幼き頃から腕の立つ剣の使い手であったエルフィは、世間には内緒で冒険者登録をし、仮面の騎士、という異名を持つ19歳の女性だった。
しかしある日、冒険者として過ごしてきた過去を封印し、テイマーであるリオン・メイナーに嫁ぐことになる。
輿入れ前日、最後の仕事としてダンジョンへの同行、という仕事を頼まれる。
「竜の魔石を手に入れたい」
そう依頼してきたテイマー。それこそが、結婚相手のリオンであった。
後日、結婚の儀で初顔合わせとなる二人だが、エルフィの正体はすぐにばれてしまう。
しかしリオンは仮面の騎士であるエルフィをベタ褒め。そのままでいいと告げる。
新婚旅行先は魔物の住む森。
ウキウキのエルフィと、リオンがテイムしている魔獣たち。
しかしおかしな霧によって二人は森の中で迷子になってしまうのだった。
森の真ん中に現れる小屋と、そこに住まう『捕縛師』の末裔だというナダという名の美女。
魔剣を手にし、力を発揮するエルフィと、そんな二人に運命を託すナダ。
二人は力を合わせ、この地に縛られたままのナダの運命を切り開くことが出来るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 20:00:00
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会話率:52%
リレィは魔に憑かれていた。そのせいで他の魔が吸い寄せられるように次々に寄ってくる。
人目を避け、ひっそりと旅を続けるのも限界だった。
ある日、大怪我を負ったリレィを助けたのは女誑しの捕縛師カリムだった。
彼はリレィの中に巣食う強大な魔を捕縛
しようとする。
孤独の中にいた少女は、おちゃらけ捕縛師と暮らすうち、少しづつ心を開いてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 08:00:00
28794文字
会話率:52%