兵庫の大学院から愛知へ行った寺田は、兵庫にいる後輩の雪町君と文通をする。
返ってきた後輩からの手紙と共に懐かしの手巻き煙草が届くと同時に、手紙を通して雪町君の日常を知っていく寺田は懐かしの煙草を吸い、切ない春の風に吹かれながら兵庫に想いを馳
せる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 11:00:00
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凶悪な魔物を相手にしても、恐れず無手で戦う女。自分よりも何倍かという大きさの敵ですら、理を手に掴んで投げ飛ばす。背中には切先の無い折れた剣。かつては、神聖な力を宿した伝説の神器。現在は聖なる力も失い、ただ丈夫なだけのモノと成り果てている。彼
女が素手で戦うのも、折れた聖剣を背負っているのにも、理由があった。瞳には罪と罰を宿し、その眼差しは贖罪への道を辿る。見据えるは長く険しい魔王討伐という道程。
「セツ子さん、どうして勇者でもないアナタが抜こうとしたのよ! 本気で抜けると思ったわけ!」
「そう、やれそうな気がしたんで、本気だしたら抜けた」
「抜いてねーよ! 折れたんだよ! つい折ったと言えば許されると!?」
「え、違うよ。ちゃんと折るつもりでやったよ。どうしても抜けないもんだから最後に我慢できなくて」
「駄目よね、無理矢理なんて。ちょっとは考えなかったわけ?」
「うん、私とんち系のクイズって苦手だから、考えても分かんなかった」
「諦めろよ! 封印は頓智じゃねーよ、資格の問題でしょ」
「だって勇者なんていつ現れるか分かんないじゃん。ならワンチャンあるかもって」
「そのふざけた一回のせいで未来永劫に失われたのよ…聖剣と女神の加護がなければ魔王に勝てない。人類はおしまいよ。どうするつもり?」
人は皆、なんらかの罪を背負い生きていく。
伝説の聖剣を折りし、彼の者の名は白柳折子 “シロヤナギ セツコ”
勇者(便宜上そう呼ぶしかない)セツ子。
彼女には、償わなければならない、やや大きめの過ちがあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 20:11:52
57626文字
会話率:41%
赤き火口より立ち上る紫煙と香りに魅せられたニコチン中毒者の妄言です。
非喫煙者の閲覧は不快感を生じる怖れがありお薦め致しかねます。喫煙行為賛同者もしくは当該行為の受容者また寛容な心をお持ちの方のみご覧下さい。
なお一年くらいなら禁煙す
る自信は、過去の実績に基づき、ある!ことは申し上げておきます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2015-11-25 00:18:04
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