戸次道雪。その娘、立花誾(ギン)千代。 高橋紹運。その子、高橋彌七郎統虎……後の立花宗茂。 そして彼らを支えし安東、由布、十時、小野、薦野、米多比たち家臣団。 この物語は、激動の戦国時代で誰もが自身の利益と保身に走り、多大の恩がある主君をも
見限り裏切ってしまえる下克上がまかり通る乱世に在りて、己の『義』を貫き通し、受け継いできた者たちの、義なる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-01 12:00:00
107305文字
会話率:37%
時は安土桃山、後に「西国無双」と謳われる鎮西の剛勇・立花宗茂。其の活躍の傍らには妻・誾千代があった。宗茂と誾千代という、互いの存在を認めあった夫婦が、戦乱の世を生き抜く様子を描く。天正九年、当時統虎と名乗っていた宗茂は戸次道雪の一人娘・誾
千代と婚礼を挙げる。幼馴染みであった二人は夫婦となり、今まで語る事の無かった自らの信念が、驚く程似通っている事を知る。語らずとも判り合える二人の想い。然し魂が近ければ近い程、お互いの苦しみも悩みも判ってしまう。二つある頭の運命は、やがてどちらかが淘汰されるか分裂するか。宗茂が、誾千代が下した決断は…。
参考文献:中野 等「人物叢書立花宗茂」(株式会社吉川弘文館)、吉永正春「筑前立花城興亡史」(西日本新聞社)、月刊歴史街道平成27年9月号(株式会社PHP研究所)ほか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 14:55:43
48895文字
会話率:55%