時は二〇四〇年。中国の台湾への侵攻を皮切りに第三次世界大戦が始まった。
主戦場とかした東アジアでは、中国、ロシアを中心とする中央連合と、日本、インド中心の世界連合が激しい戦闘を繰り広げた。米国はほとんど支援のみで、戦闘にはほとんど参加しなか
ったが、圧倒的な物資支援のおかげで、二大国相手にある程度は太刀打ちが出来た。
しかし、東京に戦略核兵器が使用され、Jアラートが発令されたが、中国の潜水艦からの発射のために発令が遅れ、尚且つ都民の危機感の無さにより、死者三百万人、重症者五百万人という結果になった。
これに政府は機敏に動けず、自衛隊率いる治安維持組織のクーデターが発生。政府は一晩で倒れ、日本はその後わずか二日ほどで旧憲法と民主制を捨てることとなった。米国がこれを黙認するわけもなく、日本への物資輸出の停止を宣言すると見られた。しかし中国側に付いた日本との第二次太平洋戦争という不安が米国国民の中に広がり、妥協案として戦時中のみの物資輸出政策が取られた。
インドは、対中国ではヒマラヤ山脈で戦線が膠着し、中国との目立った戦闘はなかった。しかし、ロシア、中国の支援を受けたパキスタンとの戦争になり、インドはこれに苦戦。しばらく東アジアには顔を出さなくなった。
朝鮮半島では同じく中国、ロシアの支援を受けた北朝鮮が韓国と戦闘状態に入った。しかし、韓国は米軍の大々的な支援と日本の援軍により善戦し、朝鮮半島を統一することが出来た。
そして、北朝鮮の核兵器の発射を未然に阻止した米国の特殊部隊の力もあってか、北朝鮮製核ミサイルによる日本の報復攻撃が開始された。
日本のトップ層による核ミサイル全弾発射は戦時中社会に大きな衝撃と恐怖を与えることとなった。
結果的に着弾二発、死者四百万人に留まったが、沿岸部は核により汚染され、中国の経済特区はもはや機能しなくなったと言って同然だった。
結果的に戦争は引き分けとなって終了したが、核兵器の使用により被害は甚大で、戦後世界はまたも米国とロシア二強の時代となってしまった。
しかし、日本が未だ民主化の道をたどっていないのは言うまでもない...
これは二〇五〇年、謀略と代理戦争入り乱れる暗黒の戦後社会で生きた、とある探偵さんのお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 12:00:00
2886文字
会話率:39%
大人気VRMMORPGサンドクラフトオンラインのサービス終了と共に死んだ金科巡流(かねしなめぐる)は、神様によってサンドクラフトオンラインのモデルになった異世界へ転生させてもらう。
クラフト・建築能力、ゲームアイテム満載、所持金貨カンス
ト、地球のグッズを買える通販機能まである。
チート能力、物資、資金てんこ盛りの異世界生活がスタートした。
良い出会いを重ね、約束の地ザナドゥに定住を決め込むも町は、世界は大戦争を終えて間もなく戦後復興の苦難にあえいでいる。
物を売って大繁盛スローライフを夢見るも、まずは町と人々に金と仕事を回して経済を回さねば話にならぬ。
巡流のばらまきライフが始まる。
シリアスや悲劇的状況にある人を主人公が物量やチートな魔法アイテムで台無しにする話。
たまにハッピーエンドにもします。
ばらまいて、人を雇って動かして、うらぶれた戦後世界が賑やかを通り越して騒がしくなる様を楽しんでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 18:37:13
48020文字
会話率:21%
だれにも顧みられないミソッカスの王子は、だれかに必要とされたい一心でバケモノになった。敵兵を蹂躙し、果てしのない焦土を生みだしたバケモノ王子はしかし、戦後世界では不要の存在だった。王子の国にバケモノを授けた「先生」を除いては――。
戦後世界
を生きる病んでしまったバケモノ王子と「先生」が、ほのかにいちゃつきつつ、落ち着くところに落ち着くまでのお話。
※他投稿サイトと重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-23 00:00:00
58709文字
会話率:34%
全高約5mの人型機械「ネフィリム」。人工筋肉と自己修復する金属の骨格で形成された、人間の技術の精髄。とはいえこの機械。装甲の厚さは戦車に負け、平地を走る速度は車輪に勝てず、ヘリのように空を飛べる訳でもない。
そんな巨人が存在する、生体
兵器が暴走してモンスターと呼ばれ、自衛のためにライフルが握られる戦後の世界。
いつの間にか見知らぬ廃墟にパンツ1枚で寝ていた男が、ミルファと名乗る少女の姿をしたアンドロイドに叩き起こされる。何も分からない状態のまま、ここは危険だと言われて廃墟を脱出する事に。
しかし途中でゴブリンの群れに襲われ、逃げた先で打ち捨てられた人型機械「ネフィリム」と出会う。
記憶の無い男と地味な人型ロボットが、整備や運用に困りつつも、戦争で歪んだ世界を冒険していく物語。
※『エブリスタ』の方にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-27 20:00:00
1042460文字
会話率:46%
ある日、北の方から魔王の軍隊が攻めてきました。なにそれこわい!
王様はこの未曾有の国難を乗り切り、戦後世界で生き残るために、勇者の召喚を決断するのでした。
そういう大人の事情で異世界に呼ばれてしまった三毛猫と同居人の少女、彼らの行く末は果
たしてどんなものになるのでしょうか。
※なお、旧共産圏で変事が起きると何故か銅像を倒されるあのおじさんとの直接の関係がないことを、予め申し添えておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-02 12:37:00
366469文字
会話率:45%
――少女は今日も同属(なかま)を殺して生きていた。
少女は旧式(オールド)と名乗っている。
機械人形(メタル・ドール)と呼ばれる元軍用の兵器だ。
現在は『興行』と呼ばれる機械人形同士の殺し合いに参加し、日々の糧を得ていた。
いつ終わるとも
知れない暴力の町で、少女は今日も愛銃を手に戦い続けている。
全ては明日を生きるためだけに。
※第一章は2011年ごろにmixiにて掲載した作品を『小説家になろう』用に改行、再編集した物語となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-29 16:42:49
61047文字
会話率:30%
22世紀初頭、世界の勢力図は大きく塗り替えられようとしていた。メキシコのアメリカ侵攻をきっかけに第3次世界大戦が勃発。僅か9ヵ月でメキシコと連合軍は21世紀の覇権国アメリカを破り、新たな時代が幕を開けようとしていた。だが、アメリカという圧
倒的な力を持つ存在を失った世界は徐々にそのバランスを崩して行く…
ジャーナリストであるリーア・ヴィソーチンは、終戦後世界各地で起きているある異変を知る事になる。国、地域、人種に関わらず起きているその異変はやがて世界を混沌に突き落とす事態へと発展する。
強大な力の喪失は人をどのように変え、そしてどのような結末を引き起こすのか…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-17 00:56:42
959文字
会話率:0%