ピッチャーだった山崎優也は、高校三年の夏の高校野球県大会で、左肘を壊して甲子園出場を逃した。
甲子園に行けなかったことで、推薦入学が決まりかけていた大学の話は無しになり、肘の手術も受けなければならない事態になって、もう野球はできないだろうと
落胆していた。
そんな優也の前に、自分のことを「我輩」と呼ぶ女子高生が現れる。トレーラーとの交通事故で右脚を断裂したと告白する少女だが、どう見ても彼女の右脚はある。
「もしかしたら、この娘(こ)は幽霊なのかも」と思ってしまった優也は、怖くなって一目散に帰ってしまった。
三日後、手術当日に偶然、優也は「我輩」少女と出会う。少女は白とピンクの水玉模様のパジャマを着て、車椅子で現れた——
割とありきたりな青春ドラマです。
お気軽に読んでいただければ有り難いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-14 23:55:41
7061文字
会話率:29%