今日は結婚式。将来を誓いあった相手の隣にいるのは私ではない。
※誰も幸せになりません。
最終更新:2022-10-14 14:00:00
4848文字
会話率:43%
『剥奪』のスキルを疎まれ、パーティーを追われ魔王の森で放り投げられた冒険者カルト。彼が彷徨う先で見つけたのは、戦線から離れ悠々自適に暮らす魔王の娘、エルラの住処だった。彼女の『魅了』にかかり、以降カルトは魔王の娘を守る奴隷となる。時に
迷い込み、訪れる冒険者達の能力を、忌まわしいスキルで奪い続けながら――。
「あ、エルラ。さっき奪った『料理』スキルで、レパートリーが広がったみたい。今晩は楽しみにしててね」
「ほう? 人様の力に頼った分際で、随分大きく出るものだ。付け焼き刃の技術で満足するほど、妾の舌は安くはないぞ? ……だから、従僕、今夜は貴公の得意なシチューとやらで手を打とう。す、好きとかそういうのではなく、不味くはないからマシ、というだけじゃからな?」
「はいはい。我儘な姫様だ」
元勇者と魔王の娘の、そんなこんなスローライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-14 18:04:45
24966文字
会話率:34%