ヴァロワ国の第三王女、オフィリアの誕生に際して、国王は『時が満ちれば、我が子達の内、最も優れた者を世継とする』と宣言した。
オフィリアは、他の王子王女に負けないように、一生懸命、ありとあらゆる努力をした。敬愛する母の宿願を叶えたい、その一
心で。
高慢ちきなオフィリアは、異母兄達に忌み嫌われ、異母姉達には疎まれる。王宮一番の嫌われ者はいつもひとりぼっち。けれど、オフィリアは孤独ではない。オフィリアには、可哀想で可愛らしい、大切な弟がいるから。
『生母を喰い殺して産まれた人喰い王子』が、オフィリアの心を癒し、慰め、蝕んでゆく。
※「愛憎のラプンツェル」のスピンオフになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 20:21:58
56374文字
会話率:19%
食らい尽くしてしまいたい。
いくら憎んでも憎み足りない
いくら愛しても愛し足りない
あの男を。
人里離れた森の奥深くに、聳え立つ高い塔。
ラプンツェルは、そこで家族と幸せに暮らしていた。
けれど、十六歳の誕生日を迎え、彼女は地獄に引きず
り込まれる。
全てを奪われたラプンツェルと
彼女のすべてを奪った王のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 23:47:09
1004277文字
会話率:26%
拙作『愛憎のラプンツェル』の番外編です。はよん様から頂戴しました素敵なイラストに触発されて出来た『もしもの幸福な世界』のお話です。はよん様、誠にありがとうございました!
最終更新:2021-10-04 21:23:53
10881文字
会話率:41%