愛だとか恋だとかラベルを付けて男と女が関わり合ったところで、理解し合えることなんか何ひとつ無い。
別に理解したかったわけでもない。でも理解できると傲っていたとは言えるかもしれない。
恐らくは誰もが、理解し合えていると思いたいだけなのだろう。
僕もそうだったし、他の人も多かれ少なかれ、知った気になっているだけなのだと思う。
そうやって、理解し合えているつもりの男と女は、相手と向き合い、真剣に関わり合っている気になりながら、結局は、自分自身の内面で繰り返しているだけのマスターベーションに陶酔している。
そこには、ただ、寂寥感だけが漂う。人の日常など、その程度のものでしかない。
この物語の中では、事件も事故も起きない。決してハッピーエンドではないけれど、別に悲劇などと大袈裟に言うようなものでもない。寂寥感を抱えた若者の日常を淡々と記したに過ぎない。
──書きかけのまま、たぶん25年くらいは放置してしまった作品。あのときの自分自身がどういう気分でこれを書いていたのかは、今でもしっかりと記憶している。時間を巻き戻して、少しずつ、書いていこうと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 12:27:30
844文字
会話率:8%
俺が彼女と出会ってから別れるまでの一週間を題材にした追想記──の書き出し。俺と彼女の青春はたった一週間だけど、四千文字では到底表しきれなかった。
けれど俺は忘れない。たとえそれを形に残せなかったとしても、俺は彼女を一生忘れない。この一週間
の青春を俺は絶対に一生忘れない。彼女は忘れろというかもしれないけど、忘れろと言われても忘れてやらない。
彼女を愛したこの日々を、俺はいつまでも愛し続ける。
第十一回書き出し祭り、第三会場に参加しました。
書き出しとはいったものの短編として投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-12 16:19:17
3001文字
会話率:17%
愛だとか恋だとかそんなのわかんない。ただわかるのは、あの子がいなきゃ困るってこと。なんでって具体的なことを聞かれても困っちゃうんだけど、皆がバニラアイスがないと困っちゃうよね。そういうこと。私は今17歳、そうつまり女子高生。世に言う青春時代
真っ只中なわけで、女子高生って私は人生の最骨頂だと思うの。つまり私たちは人類最強なんだ。でもそんな人類最強の私たちに世界はそんなに優しくないんだよね。夢なんてないよなんて言ってるとあーっというまに丸めて捨てられちゃうんだからこんな世界やってらんないよ。でもここでやられっぱなしでいられる私じゃないから私は生きてやるんだ。クソみたいな世界で生きてやる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-30 13:14:46
2323文字
会話率:0%