その少女の生涯は、全き幸福の中で幕を開けた。
全てに恵まれた彼女は、その世界が壊れた瞬間に思い出す。
ここが前世で好きだった乙女ゲーム、『白炎の戦乙女』の世界であると。
「ヒロインが攻略対象との仲を進めるための、過去の惨事の名もない犠牲者?
ふざけるな!!」
後に稀代の悪女と謳われるアデライーデは、そうして世界に復讐を告げる。
これは、モブですらなかった彼女が悪役に至るまでの物語。
※10月3日、作品名変更しました。旧「君に手向ける花の名は」
※子供に対する暴力・性的な虐待の表現あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-13 15:14:46
36270文字
会話率:22%