青森県の山奥にある寒村で殺人事件が起きた。事件現場となった神社の新雪の上には足跡がふたつ。ひとつは被害者のもの。そしてもうひとつは、なんと神社に納められていた人形のものだった。はたして犯人は巨大な藁人形『御人形様』なのか。
村にはカルト教
団と科学第一主義の結社が滞在し、『御人形様』の所有権をめぐって日夜小競り合いをくり返していた。このふたつの怪しげな団体は殺人事件に関わっているのか。それとも――
豪雪が降りそそぐ下北半島の地で起きた怪事件に、恒河沙の兄妹三女『恒河沙縛』が挑む。
『恒河沙の兄妹』シリーズ長編第四弾。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 17:00:00
347736文字
会話率:57%
亡くなった祖父の隠し財産を求めて祖父が暮していた『ツツジヶ荘』を訪れたその孫たち。
うす暗い山荘で隠し財産を探すがなかなか見つからない。そして深夜、ツツジヶ荘に悲鳴が響きわたる。孫のひとりが強盗に襲われ、包丁で返り討ちにしたというのだ。致命
傷を負いながらも逃げた強盗を探すが……
『恒河沙の兄妹』シリーズ短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 00:45:28
32045文字
会話率:60%
相模湾に浮かぶ孤島の別荘でその事件は起きた。
血を流し崩れ落ちるひとりの男。男の前には血に濡れた出刃包丁を手にした女がひとり。
別荘の滞在者たちは女が出刃包丁を手に男に襲いかかるその瞬間を目撃していた。
女はその場で拘束された。だが問題がひ
とつ残っていた。なんとその女は多重人格者だったのだ。
男を殺したのはいったい『どの人格』なのか。
幾多の人間心理が絡み合う異色のフーダニット殺人事件に、妖姿媚態の名探偵・恒河沙LAWが挑む。
『恒河沙の兄妹』シリーズ長編第三弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-23 11:00:00
273192文字
会話率:58%