――あぁ、これ、詰むやつ。
月明りに濡れる庭園で見つめ合う、王太子とピンク髪の男爵令嬢。
ふたりを目撃した瞬間、悪役令嬢ミレーユ・ガスタークは前世の記憶を取り戻す。
ここは恋愛ゲームアプリの世界、自分は王太子ルートの悪役令嬢だ。
貴族学
園でヒロインに悪辣非道な仕打ちを続け、卒業パーティで断罪されて修道院送りになるという、テンプレべたべたな負け犬人生。
……冗談じゃありませんわよ。
勝手に私を踏み台にしないでくださいね?
記憶を取り戻した今となっては、王太子への敬意も慕情も消え失せた。
だってあの王太子、私の推しじゃあなかったし!
私の推しは、【ノエル】なんだもの!!
王太子との婚約破棄は大歓迎だが、断罪されるのだけは御免だ。
悠々自適な推し活ライフを楽しむためには、何としても王太子側の『有責』に持ち込まなければ……!
【ミレーユの生き残り戦略】
1.ヒロインを虐めない
2.味方を増やす
3.過去の《やらかし》を徹底カバー!
これら3つを死守して、推し活目指してがんばるミレーユ。
するとなぜか、疎遠だった義兄がミレーユに惹かれ始め……
「王太子がお前を要らないというのなら、私が貰う。絶対にお前を幸せにするよ」
ちょっとちょっとちょっと!?
推し活したいだけなのに、面倒くさいヒロインと王太子、おまけに義兄も想定外な行動を起こしてくるから手に負えません……!
ミレーユは、無事に推し活できるのか……?
* 完結保証、ざまぁ多めのハッピーエンドです。
* 注:主人公は義兄を、血のつながった兄だと思い込んでいます。
* 短編版は【1】-1~10、続・短編版は【2】-1~3とほぼ同一です。
* 両方の短編を既読の方は、【3】よりお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 17:08:28
118450文字
会話率:31%
『友達とすら思ってないから』
初めての告白で返ってきた、あまりにも冷たい一言。
それは……俺のスマホから聞こえてくる、恋愛ゲームアプリのヒロインが言い放った言葉だった。
告白は音声入力、場所はGPS機能をフル活用した現実世界が舞台という
、とにかくリアリティを追求したそのゲームの試運転を任された、皆田光樹という主人公。
そしてそのリアリティゆえに、ヒロインの対応の生々しさも尋常ではない。時には騙され、裏切られ、寝取られでゲームは全く進まない。
「もう止めていいかな、このゲーム……」
その辛辣さから、現実世界でも憔悴し始める俺。
しかし、俺がこのゲームを始めてからというもの……どこか現実の幼馴染、先輩、後輩の様子がおかしい。
急に優しくなったり、お弁当を作ってきたり……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-07 21:00:00
122492文字
会話率:40%
ヒロイン推しの悪役令嬢たちのお話。
最終更新:2021-02-11 21:33:37
4085文字
会話率:47%
お手軽恋愛ゲームアプリの世界に転生した、私。
目の前には、重い設定付きの攻略対象者が、兄として現れた。
ヒロイン登場まで、あと10年。そんなに長く待てません!
お兄様の心の傷は、私が癒します!!
今更の乙女ゲーム転生もの。
続くなら、主人
公は、ライバルキャラになりそう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-21 21:12:05
1922文字
会話率:7%