特撮ヒーロー番組「アルティメマン」のシリーズを制作している丸川プロダクションに設けられた美術倉庫は、「怪獣倉庫」という異名で呼ばれている。
丸川プロダクションの特撮スタッフ達は、この怪獣倉庫に眠る甲虫獣バグビトムの撮影用スーツを改造して二体
の新怪獣を作ろうと計画していた。
しかし特撮スタッフの成相寺特技監督は、バグビトムの改造に対して複雑な思いを抱えていた。
そんな彼の夢に現れたのは、何と甲虫獣バグビトムその人だった…
(※本作品は、冬期公式企画「冬の童話祭2024」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 07:58:41
4336文字
会話率:25%
特撮ヒーロー番組「アルティメゼクス」のスタッフは、放送スケジュールの都合で急遽新たに二話分の新作エピソードを製作する必要に迫られていた。
新規の怪獣スーツを製作するには、金銭的にも時間的にも余裕がない。
そんな逆境を乗り越えようとした若き特
撮スタッフが選んだ手段は、既存の怪獣スーツの改造流用という苦肉の策だった。
怪獣達に思い入れを抱きつつも「新たな活躍の場を得られるなら…」とスーツの改造に踏み切る造形師に、思い入れ深い準備稿を再利用する機会に恵まれた脚本家。
そんな若き特撮スタッフの様々な思いを受ける形で、宇宙策士ベムテラー星人の撮影用マスクは誕生した。
この物語は、宇宙策士ベムテラー星人を巡る特撮スタッフの青春の記録である。
※本作品は、黒森 冬炎様御主催の「ミラクル•チェンジ〜改造企画〜」参加作品で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 07:33:08
8728文字
会話率:26%