未来なんて見えないから。
その日、大切なあの子と一緒に、夜の星空を見上げた。
別サイトのプチ企画のお題・天から降る をお借りしました。
他サイトにも重複投稿しています
最終更新:2025-05-26 18:26:51
2942文字
会話率:33%
主人公の瞬(しゅん)は、サッカー部の二年生、男子高校生だ。同じくサッカー部に所属し、少し前に部活を引退したばかりの三年生のワタルに声をかけられ、放課後一緒に遊ぶようになるうちに、いつからか部活に行かなくなってしまう。容姿端麗、学業優秀で学校
中のアイドル的存在のワタルという人物に触れながら、瞬は本当の優しさというもの、自らのコンプレックスや恋愛の美しさ、そして過ぎ去っていく時間の儚さというものを、残された時間の中で噛みしめて生きていく。彼女の存在、先輩であるワタルとの別れ、そして大学入学にあたり地元を離れてしまうワタルから、瞬は衝撃の事実を知らされることになる。それは、ワタルが同性愛者だということだった。好きな人が目の前にいながら気持ちを伝えることが許されないという、思春期の揺らぎやこの世界を取り巻くLGBTに対する偏見、そしてその問題を真正面から主人公の瞬は受け止め、理解を図ろうとする。近年問題視されている同性愛について、そこに存在してはいけないはずの偏見に疑問を投げかける、高校生という青春のど真ん中を舞台にした、そんな小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-02 11:15:51
53529文字
会話率:42%