東帝国は、エストリニア神の加護を受けた国だと言われている。そして、その東帝国の国鳥である「モモイロノトリ」は、全身ピンク色の小鳥で、東帝国でしか生息できない鳥でもあった。
ある日、ラエル第二皇子が園庭でゴミとして処理されそうになっていた雛を
育て始めた。
彼は誠心誠意小さな命を見守り、若鳥にまで育て上げた。
雛では判別がつかなかったが、羽が生えて「モモイロノトリ」であることが判別した。
ラエル第二皇子は、「不吉第二皇子」と異名をつけられ、皇族と疎遠になり、孤独な日々を送っていた。何故か彼の使用人や騎士が消え、まわりの人間は不幸に見舞われた。
そんな中、このモモイロノトリに癒してもらっていたが、ついにこの若鳥も巣立つ時がやってきた。
この雛をラエル第二皇子は「リリィ」と名付けた。
リリィはラエル第二皇子を「命の恩人」以上の感情を持ってしまう。
そして、リリィは人間として、彼に近づくのは不可能なことではなかった…。
リリィはラエル第二皇子を悪意ある人間から守るためにある決心をするのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 21:52:59
84006文字
会話率:43%
5XXX年。人類種は絶滅の際に立たされていた。
「――二十世紀後半より近年までに世界総人口は約百億超えをピークに、現在に至るまで徐々に減少し続けています。これは様々な要因が絡み合った結果であると大まかに結論付けられてはいますが、実際に
は価値観の推移による影響が最も大きかったのだとも言われています。なかでも若年層はその変化と推移によって著しく影響を受けましたが――」
つまらない話。繰り返しの洗脳。意味の無い退屈な懐古。
勝手に背負わされた負の遺産。
「――そのため、若い貴女たちの今後の妊活が重要視されるのです」
……ここは、そういう世界になった。
これは最高に繁栄した過去へ、最低に衰退中の私たちが届ける禁断の恋物語だ。
※百合(女の子同士の恋愛)ジャンル初チャレンジです。
あまりハードルを上げずに読んで頂けると嬉しいです。
※あと、前書きは先に絶対読んで下さい。絶対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 17:20:20
19213文字
会話率:39%