生まれつき雷の能力を持つ孤児のレクサスは、盗みをして幼い妹と帝国の外れで暮らしていた。
いつものように町に盗みに出ると、黒い薔薇の紋章が描かれた馬車が停まっていた。帝国の黒薔薇と呼ばれるノアール第三皇女の馬車だ。
ノアールは雷の力を持
つ少年の噂を聞きつけて、捕獲するためにやってきたのだった。
「君は永遠にわたくしのモノですわ」
レクサスはノアールに捕らえられ、従属の首輪を付けられる。
三年の月日がたった頃、レクサスはノアールに呼び出された。
近く魔王討伐に向かう勇者を選抜する武闘大会が開催される。魔王討伐に成功すると、ノアールは勇者に降嫁する約束だ。帝国一の美姫として知られるノアールを手に入れるため、武闘大会は大変な盛り上がりを見せていた。
ノアールは勇者に同行して魔国の情報を探ってこいとレクサスに命じる。
帝国の守護神キュベレーは、ここ十年来、魔王討伐のため、勇者を魔国に送り込んでいる。帝国は魔国と隣り合わせているが、交流はなく、その目的が分からない。ノアールは真実を知りたがっていた。
レクサスは勇者となったガリオンに同行し、魔族の国に出発する。
※毎日更新予定。カクヨム様で先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 19:40:00
140492文字
会話率:41%
ある王国に、伯爵令嬢シルビア・グリーンヒルという不幸な女性がいました。
優秀な学業成績を収めながらも、妾の娘として〈従属の首輪〉をつけさせられ、戦争で負傷した兄の介護要員として実家に縛り付けられていたのです。
しかも、賭博に狂った父親
と、ペットばかりを可愛がる義母と妹の世話も押し付けられていました。
ところが、転機が訪れます。
若い騎士から求婚され、駆け落ちを勧められたのです。
ところが、それを察した家族が許しません。
〈奴隷袋〉をかぶらされて意志の自由を奪われ、熱した針を喉に当てられて声を出せなくされてしまったのです。
やがて迎えに来た騎士は、家族から「娘は他のオトコと逃げた」と嘘をつかれてーー。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 12:10:00
29453文字
会話率:22%
古城 悠月は、目が覚めたら見知らぬベッドの上で眠っていた。どうやら、悠月は路上で気を失っていたところを拾われたらしい。おかしいな、さっきまで電車に乗っていたはずなのに……気が付いたら、魔法や伝説上の生き物が、実在する世界ルーフェという異世界
にお邪魔していたのだ。周りの人はめっちゃ背が高いし、しかもしゃべっている言葉が全然わからない。一体どうすれば、いいの。この物語は、地球からやってきたちんまい娘が、いろいろ勘違いしながら孤軍奮闘する話である。「だから、私は、子供じゃないんだって!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-29 03:00:00
45999文字
会話率:53%