ある王国で起こった王族の圧政に近隣諸国は連合を組み王国へと攻め入った。その戦後処理が進んでいる頃、ある者が事の顛末をある人に聞くことになった。彼女は語る。王国が近隣より大国なった理由を。そして王家が実際に何をしていたのかを。
この話は短編『
わたしはただの使用人!(下女の娘ですから)』の裏側の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 19:52:23
28710文字
会話率:12%
初恋を弱点だと勘違いして全く気づかない影の一族の娘と、幼い頃に助けてもらった初恋の人を忘れられずにいる王太子が主従関係として出会うお話。
最終更新:2024-03-08 12:57:24
9321文字
会話率:57%
アクセラレーヌ王国のアルムグーレン侯爵家は、王国の影の一族。次期当主のレティシアは、古代魔術研究所に勤めながら、影の仕事も請け負っていた。ある日、レティシアの研究室に婚約者の第五王子オレリアンがやってくる。今話題のアレについて問い詰めにきた
ようだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 00:00:00
5061文字
会話率:38%
秋津国とヴィシー国の戦争は、ホルシュタイン国にも難民の流入、経済の低迷という形で陰を落としていた。
秋津国出身の少年セオドアは、時計工房に弟子入りし、糊口をしのぐ生活を送っていた。
ある日、セオドアは他の誰にも見えない、声の届かない、姿を無
くした少女リネットと出会う。彼女の境遇は、"姿を無くした王女様"という御伽噺と重なるものがあった。セオドアは、その出会いをきっかけとして、難民問題を解決することを決意し、リネットと共に、リネットの姿を取り戻す旅に出ることを決意する。
セオドアとリネットは、旅の途中、赤い目をした記憶喪失の少女、リズリットと出会う。
彼女は、災厄の訪れた地に現れる『影の一族』だった。
彼女を助けたことにより、『影の一族』を狩る『光の一族』と対峙することになる。
"『影の一族』と『光の一族』"という御伽噺と重なる彼らの境遇に、セオドアは困惑する。
『光の一族』の中の異端、ハンスは組織の指示に従わず、『影の一族』を殺害し、その死体から生じる結晶と武具を集めている。旅を続ける中、セオドア一行はハンスと繰り返し対峙する。
セオドアたちは旅の途中で、"姿を奪われた王女様"の語られざる一節を知り、二つの御伽噺の根が同じであることを知る。そして、それはリネットの身の上に起こった出来事と、リズリット達『影の一族』がつながっていることを示すものだった。
ハンスとの数度の遭遇で、ハンスの真の目的を知るセオドアたち。
『光の一族』の真の目的は結晶の収集により、世の中を転覆させることにあるが、ハンス以外の『光の一族』に属する実行部隊はこのことを知らない。
物語の全貌を知り、事の大きさに戦慄するセオドア一行。リネットと、セオドアもまた王女とのつながりを持つものだった。
リネットの姿を取り戻すには、リズリットを殺して武具を手に入れればいい、ということを知ってしまうセオドア。だが無論、リズリットを殺すことが出来ない。世の転覆を防ぐためには、リネットを殺せばよい。しかし無論、リネットを殺すことも出来ないセオドア。
リネットの姿を取り戻し、リズリットの運命を断ち切る第三の道は見つかるのか。
この作品は、某ライトノベル新人賞へ投稿したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 01:42:45
67981文字
会話率:66%
明るく活発な少女、光。
斜に構えたような言動が目立つ少年、御影。
積極的に御影とかかわる光。
御影を腫物のように扱う、御影の親戚たち。
御影の一族に隠された秘密に、光が挑む。
最終更新:2013-10-02 17:16:40
1315文字
会話率:0%
ここに迷子とは珍しい。まあ、しばらくここにいるのも悪くはないだろう。退屈はしないはずだ。さて、どうやら交代のようだ。失礼する。どこに行くか? さあな。気になるならばついてくればいい。
簡単に説明だけしておくとしよう。この世界は君の世界とは
違い、「人間」が唯一の「人」ではない。人を殺すことで進化する「悪魔」。人間の進化した種族「ヴァンパイア」。個々の種族は少数で、それぞれ特異な性質を持っている「他種族」。「悪魔」と他の種族は対立し、日々戦いを繰り広げている。
なに? 私か? 強いて名乗るなら「記録者(レコーダー)」といったところか。だが、呼び名などどうでもいい。そんなものは所詮記号に過ぎない。これから記録することとなる彼らがいい例だろう。彼ら「影の一族」がな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-25 18:22:01
113841文字
会話率:52%