高架下の歩道を歩いていた時、すぐ側の車道を黒いタクシーが走り抜けた。タクシーのトランクの下には紐でボールのようなものが繋がれていた。ボールのようなものは四つあって鈍い音を立てながら引きづられて行った。
10日後、再び同じタクシーを見た時
に私は引きずられていたものがボールでないと気づいた。そうあれは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 14:03:11
1812文字
会話率:6%
体育祭の種目――――――借り物競争。レースもいよいよ最終組。係として借り物の欠かれた札を置いていた「僕」は、『同級生のカッコいい男子』という札を見てしまう。そして最終組には今、「僕」の気になる人の姿が・・・・・・。
――――――初恋とは引
きずるものである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-22 00:55:04
2817文字
会話率:14%
『叶わなかった初戀ほど、想い引きずるものはない』
誰かが書き記したその言葉を、二人はずっと胸に抱いていた。そして少年は、憎まれても良いから覚えていて欲しいと願い、少女は忘れたいと望んでいた。
最終更新:2010-09-25 09:00:00
14746文字
会話率:46%