――二年前、僕は全てを失った。
三藤義弘にとって、何よりも大切な存在だった幼馴染の風花。
彼女は、こんな貧乏で魅力の無い自分を優しく受け入れてくれて、お互いの将来のことも約束してくれた。
しかし、そんな最愛の幼馴染は、一番の友達だ
った龍弥に取られてしまう……。
しかも、風花と龍弥はデート中に事故に巻き込まれ、二人ともそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
この二年前の出来事がきっかけで、義弘は心を閉ざし、恋愛を封印することにした。
しかし、その二年後……。
家賃を少しでも節約するため、学園近くのシェアハウスへ引っ越した義弘だったが、同居人のうちの一人である白石冬音から「天国にいる風花に、復讐してみない?」と謎の提案をされる。
「なぜ、彼女が風花の名前を知っているのか……?」
そんな疑問をぶつける間もなく、彼女が風花に復讐するために押し付けてきた条件は――自分を本物の"彼女"にして、天国にいる風花よりも幸せになること、だった……。
自分は恋愛なんかでは幸せにはなれない……。そう思って意地でも彼女の気持ちを無視していた義弘。
しかし、白石冬音や、他の同居人の美少女たちによる少しやり過ぎなアプローチにより、恋愛を封印したはずの義弘の気持ちが揺らぎ始めて……。
あの世にいる幼馴染に、この世で幸せになることで復讐するという異例?のラブコメです。
続きは本編で!
©2025 赤毛の人折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:20:17
3814文字
会話率:33%