とある世界で、コアイは災厄のごとき強者「魔王」として恐れられていた。
コアイには道理や善悪など判らない、だから好きに暴れ、好きに生きた。
しかしある時、コアイは神の寵愛を享けた人間と魔族の謀反によって封印され、滅んだ。
はずだった
。
長い年月の先、ふと居城で目覚めたコアイは異界の人間スノウと出逢う。
コアイは彼女と幸福な日々を過ごすために再起し、人間たちの世界で猛威を振るう。やがてコアイは己の力、彼女の知識、あるいは彼女の存在によって、少しだけワガママを控えた「魔王」として再臨する……
──せめて、彼女にだけは裏切られないように。私はこの世界で、彼女とともに─────
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
各部分のうち「異聞録」と題した部分は、主人公コアイとは別の視点を含む、本作に係る人物等の紹介を兼ねた記述となります。
また「裏面」と題した章は、主人公コアイとは別の視点で描いた部分となります。
21/01/30 副題を変えてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 07:44:58
597897文字
会話率:35%
婚約者との結婚を控える中、かつての恋人と再会し、再び強く惹かれ合う。思い出の地を巡り二人で過ごす甘い時間に、彼との将来を具体的に思い描き、心が揺れ動くが、現実の婚約者への責任感が重くのしかかる。彼と過ごす幸福な日々を夢見る一方で、婚約者との
結婚準備が進み、選択を迫られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 01:45:08
12518文字
会話率:9%
悲運な女性の断末魔を描いた物語です。
はるか未来の、宇宙の彼方を舞台としていますが、独裁的領主が支配者として君臨する、封建的な世相を背景とします。
とある星団帝国の名門領主という高貴な生まれであったその女性が、裕福な暮らしと幸福な日
々の先に陥った、ブラックホールにのみ込まれるという壮絶な最期。
15個もの星系を領有し、財力も声望も文句なしといえる名家の棟梁の妻であったのに、一族は滅亡し、愛娘は凌辱の末に惨殺され、夫の身体は4つにちぎれ飛び、自身も激烈な引力から逃れられなくなり、生存は絶望的となります。何もできず、ただ死を待つのみとなってしまったのです。
その悲運の引き金になったのは、手塩にかけ愛情を注いできたはずの、領民たちがまき起こした反乱でした。
善良な知行によって信頼関係を築き、慕われ親しまれてきたはずなのに、こんなにも残酷な裏切りで報いられてしまったのです。
なぜ・・・なぜ・・・、と女性は問いかけます。不可避となった死への絶望の中で、一心不乱に考えをめぐらせます。それしかできないのです。
ブラックホールの強大な重力によって、驚異的なまでに引き伸ばされた時間の中で、女性の問いはいつまでもどこまでも続くこととなります。
そして長い長い問いかけの果ての結末として、彼女は、生涯で最大の悲劇に遭遇します。娘の惨殺より、夫の身体の四散より、自分の死が不可避なことより、もっと壮絶な悲劇に・・・
銀河戦國史シリーズの一つとして描いた作品です。
地球を飛び出し宇宙に進出した人類が、直径10万光年にも及ぶ銀河系円盤のいたるところに生息場所を広げ、離合集散や栄枯盛衰を際限もなく繰り返した果てに、全銀河全人類を含んだ統一政体のもとで恒久平和を実現するに至ります。
そんな人類の描き出した、大樹の枝の経脈を彷彿させる1万年の足跡を記したものが、銀河戦國史シリーズです。10万光年の空間と1万年の時間を舞台とした全人類史が、シリーズの全景です。
1万年後の、恒久平和実現後の銀河系に暮らすエリス少年が歴史に触れる場面から、物語は始まります。プロローグにおいて、少年が「銀河戦國史」に思いをはせる場面が描かれ、それに続いて、本編としての上記表題の物語を描き始める、という構成になっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 17:00:00
33138文字
会話率:3%
その人と出会ったのは、私が死のうとした時だった。
瞳の美しい美青年ツキは「もうちょっと俺と生きてみない?」と言って、半ば強引に私の部屋に転がり込む。
少し変わった雰囲気を纏うツキに、私はすぐに心惹かれてしまった。
落ち着いた豊かな時間と情熱
的な愛を確認する時間。セックスは一度もしたことがないけれど、私たちは間違いなくお互いを愛し合っていた。
優しい幸福な日々が過ぎて、ある日突然ツキは私の目の前から姿を消してしまう。失意の中、私はその時拾った子猫をユエと名付けて育てていく。やがて結婚し子供も生まれ、日々は過ぎて行ったけれど、ツキのことは忘れられなかった。
「来世ではずっと一緒にいよう」
その言葉を信じて、私は生きた。そして…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 12:20:00
15185文字
会話率:53%
「旦那様……! おかえりなさいませ」
「ただいま。私の可愛いお姫様」
元騎士団団長(現在は騎士団指南役兼王太子護衛役)の侯爵家オーガストに嫁いだ第六王女ルーシィは珍しい恋愛結婚で結婚後も相思相愛。
狼人族にとって気性が荒くなる満月の夜は獣
の姿に戻るのだが、それに対してルーシィは──。
「きゃーーーー! 旦那様素敵! 綺麗、美しいですわぁああ! モフモフ……ギュッとしても?」
全力でオーガスト(旦那様)のお世話を買って出る。そんな妻のはしゃぎように「まったくもうしょうがない人だ」とオーガスト(旦那様)も野性味は何処へ?という感じで妻にでろでろ。侯爵家は幸福な日々を過ごしているのだが、ルーシィは嫁いでから領地内での収穫祭に行くことを禁止されている。過保護なオーガスト(旦那様)に不満は無いのだが、一緒にデートする夢を捨てきれずにいた。
そんななか隣国の蛇人族ベルトラン王子の画策によりルーシィを連れられしまい、オーガストが我を忘れて獣に戻ってしまうのだが──。
※最初から最後までモフモフ甘々、相思相愛がカンストしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 12:10:20
17178文字
会話率:42%
君がいれば、そこが天国。七歳のある日、篠森星は両親に連れてこられた屋敷に住まう月島家の人たちに引き取られた。しかし実際は家業を優先した両親が月島家との交換条件で星を捨てたのだった。月島家は吸血鬼一族だった。星は同い年の亜蓮と恋に落ち彼の婚約
者として月島家に住む事となる。
十年後、成長した星は幸福な日々を送っていた。ただ一つ、亜蓮を愛したがゆえに狂ってしまった事を除いては。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 22:43:25
11163文字
会話率:51%
立ち入り禁止の屋上に踏み入るとある少年を追って、中学二年生の梓(あずさ)は屋上の扉を開いた。その先、青い空に手を伸ばして静かに涙を流す男子生徒の姿を見て、梓は息をのんだ。
彼は、まるで空に溶けてしまうように見えた。
はかなげな、細い少
年。白い腕を目いっぱいに伸ばして何かをつかもうとする彼を見て、梓は気づけば涙を流していた。その理由は、分からなくて。
彼の姿に、ただ、不思議な懐かしさを抱いていた。
屋上にいた同じクラスの轟(とどろき)陽人(はると)は、不登校で長らく学校に通っていなかった。そんな轟と梓の間には、クラスメイトであるということ以外には、何の接点もなかった。
屋上で二人が会った日を最初に、轟はまるで不登校のことなど忘れたように学校生活を送っていた。
気づけば梓は、轟を目で追うようになっていた。
不思議な雰囲気をまとう轟の姿を、教室で探していた。グラウンドを走る轟を見つめた。
それと同時に、梓の周りでは次々とおかしなことが起こり始める。
校舎の四階の窓の外の狭い道を悠然と歩く猫の姿を見たり、梓が所属する文芸部にて部誌の切り裂き事件が起きたり。
苦しい立場に立たされる梓の前に、姫を救う騎士のように、轟が颯爽と現れた。
轟に関わる度に、様々な感情が梓の中に生まれた。
そんな梓と轟には、だれにも言えない秘密があった。
そして、空色が二人を繋ぐ時、忘れていた記憶が戻ってくる。
猫と人が紡いだ幸福な日々は、未来への道を作り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 17:52:25
32148文字
会話率:21%
暗闇の中、耳を澄ませば、そこには世界がある。
盲目の男は、けれどその横に並び、ともに歩いてくれる女性のおかげで幸福な日々を生きてきた。
その道は、決して幸せだけではなかった。けれど、苦しみだけではなかった。
耳を澄まし、海の音を聞き
ながら、男は近づいてくる最期を思う。
その手は星をつかめない。けれど、手のひらの中には確かな熱があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 20:00:00
4353文字
会話率:10%
生まれつき持病を抱えていた少年は、病を克服し、順風満帆な学校生活を送っていた。
ようやく手にしたその幸福な日々がいつまでも続くと、彼は何の根拠もなく思っていた。
だから、ひたりひたりと近づいてきた不安の種から目をそらし、彼は日々を謳歌した。
その種が芽吹くとき、彼は試練に立たされる。
星々の願いは紡がれ、人と人をつないでいく。
――その結末はきっと、星の祝福があったから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 16:00:00
11892文字
会話率:18%
学園ラブコメアニメ『ラブ❤した』
その登場人物の千尋は、作中では取るに足らないモブだが、僕は初見のときに一目惚れして以来恋焦がれ、十年来にわたり胸の内で嫁として接している。
そんなある日、千尋が婚姻届を携えて、僕のところに現れた。千尋
もまた僕のことを、好きでいてくれたというのだ。
二次元のキャラクターである千尋が、三次元の僕と一緒に暮らしていく。結婚に至るまでの道のりをはじめ、次元の違いによる弊害を感じつつも、僕たち二人は幸福な日々を送るようになる。
しかしあるとき、僕は千尋がネット上の二次創作で乱暴に扱われていることや、僕へのリアルな脅迫が続いていることを知り、ついには暴漢の襲撃を受けるに至る。
そして僕は千尋との離別を決断し、千尋に離婚届を突き付けるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 20:46:43
69739文字
会話率:51%
異世界に転生。真の幸福とは何か?
最終更新:2023-04-30 12:00:00
57143文字
会話率:29%
リリーア・イシュタール伯爵令嬢は完璧すぎて可愛げがない以外は完璧な美女だった。
その妹のバーバラは可愛らしい容姿だが両親に甘やかされた愚かで我儘な令嬢だった。
リリーアが将来を誓い合ったロバート・アスロー伯爵令息にバーバラも恋をする。
そし
てロバートはリリーアでなくバーバラと結婚した。
間もなくバーバラは社交界で「姉の想い人を略奪した性悪妹」「悪役令嬢にもなれない馬鹿令嬢」と後ろ指を刺されることになる。
姉のリリーアは当時ローレンス公爵と結婚し幸福な日々を送っていた。
しかし彼女を冷遇していたイシュタール伯爵家の面々は皆次々と没落していく。
その大半がリリーアを溺愛するローレンス公爵の差し金だった。復讐されていたのだ。
バーバラも貧乏暮らしの上義母にいびられ夫には浮気されると散々な目に遭っていた。
そんなある日、夫が自分と結婚したのは姉に嫉妬して貰いたかったからだと知る。
怒りでロバートを刺し殺し自殺した彼女は気が付いたら十年前に巻き戻っていた。
そしてバーバラは叫ぶ。
「そもそも私ロバートと姉様が好き合ってたなんて知らなかったんだけれど!教えてよ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 12:24:36
5179文字
会話率:18%
ハベリア家伯爵令嬢、マイア。
マイアは身分に相応しくない冷遇を受けていた。
食事はまともに与えられず、血色も悪い。
髪はちりぢりに乱れて、ドレスは着せてもらえない。
父がかわいがる義妹に虐められ、このような仕打ちを受けることとなった。
絶望
的な状況で生きる中、マイアにひとつの縁談が舞い込んでくる。
ジョシュア公爵──社交界の堅物で、大の女嫌いが相手だ。
これは契約結婚であり、あくまで建前の婚約。
しかし、ジョシュアの態度は誠実だった。
「君は思っていたよりも話のわかる人だな」
「それでは美しい姿がもったいない」
「マイア嬢、食べられないものはあるか?」
健気なマイアの態度に、ジョシュアは思わぬ優しさを見せる。
そんな中、マイアには特殊な「おまじない」の能力があることが発覚し……
マイアを支度金目当てに送り出した実家では、母と妹のせいで家計が傾き……マイアが幸福になる一方で、実家は徐々に崩壊していく。
これは不遇な令嬢が愛され、ただ幸福な日々を送る話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 14:12:26
49566文字
会話率:33%
エフトニア王国には、三人の王女が幸福な日々を送っていた。
また、極貧の農民である天才少女ラウナは虐げられた生活を余儀なくされ、追い詰められていく。
末の王女レイニャとの出会いが、ラウナとレイニャ、そして、この国の運命を変えていく。
最終更新:2022-08-19 00:00:00
117432文字
会話率:50%
付き合って5年になる彼氏の家に行って
色々ある話。
最終更新:2021-12-12 21:28:27
231文字
会話率:25%
仲の良い幼馴染が居ました、生まれてから側にいた人最初はぎこちなく
けれど一緒に笑い、喧嘩し、励まし合い、すれ違う時もありながらけれど何かある時はお互いがお互いを助けていくそんな日々を過ごし
そして月日が経つにつれお互いの気持ちが通じ合い結婚
して幸せに暮らしていました。
そんな幸福な日々を過ごしている二人にある日…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-30 11:21:08
4956文字
会話率:84%
属国の令嬢であるマリーは、魔法大国の嫡男カールと婚約し幸福な日々をすごしていた。
しかし、イライザが現れて状況は一変する。
マリーは婚約破棄され国から追放されてしまった。
そして命を落としてしまう。
だが、それからマリーの奮闘がはじまるのだ
った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-29 09:06:02
4538文字
会話率:30%
追放された天使は赤い屋根の家で青年と出会う。グランドピアノに指を走らせる青年は天使を誘う。二人は音楽を通じてひかれあい、やがて二人一緒に過ごすようになる。二人で話し、笑い、音楽を奏でる日々はとても幸福な日々だった。だが、天使と人間には寿命の
差があり……
この小説は8/31に完結します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 21:00:00
16903文字
会話率:26%
貧しい者は幸いである。今以上に失う物を持たないのだから。
故に富める者は恐れるがいい。それが失われる未来を。
三守秋途はこの上なく幸福な日々を過ごしていた。しかしその日常は前触れもなく崩れ去ってしまう。
彼は問う。奪われるために人は生ま
れてくるのだろうか?
彼は疑う。不幸になるために自分は生きてきたのだろうか?
過去の幸福を諦められない愚かな青年は学園迷宮へと誘われる。
世界と人の意志が交錯する迷宮最深部。そこで世界の真実を目の当たりした青年は一つの決断を迫られた。
選択の果てにあるのは幸福だった過去か、それとも不幸かもしれない未来か。
人の営みとは無関係に廻り続ける異世界で、異邦人の孤独な闘いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 23:49:20
98178文字
会話率:25%
月見里悠李は四月に小学六年生になったばかりの小学生。クラス替えでは仲の良い友人たちと同じクラスになり、四月上旬には歳の離れた弟が生まれて幸福な日々を送っていた。
そんなある日、いつもと同じように友人たちの下校途中に別れ、一人池のある公
園を通って帰ろうとしていると突然池の水に襲われ気を失ってしまう。
目が覚めるとそこは異世界。眼鏡をかけた茶髪の青年に「君は今日からこの国の巫女になるように」と言われてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-15 18:59:22
676文字
会話率:28%
「カルミラの民」。それは、美しい容姿と超常の力で人間を誘惑し、生き血を啜る吸血種族。
ヴィオレットは始祖の血を引くカルミラの民で、強大な力を誇示して奔放に振る舞い、「宵闇の女王」とあだ名されていた。しかし最愛の者に裏切られ、力の一部を奪わ
れてしまう。
心身ともに傷付き、嘆きながら日々を生きるヴィオレット。
そんなある日、死にかけていた人間の男に気まぐれで己の血を与えた。男の肉体はヴィオレットの血を受け入れ、カルミラの民の血を糧とする「超越者」として蘇った。
自分の境遇を理解した男は、命を救ってくれたヴィオレットに献身を誓い、ヴィオレットも男に血と愛を捧げる。
再び幸福な日々が始まるはずだった。
しかし、始祖の血を引くヴィオレットと、その血を飲み人外の力を得た男が平穏に生きることを、運命が許さなかった。
同胞の陰謀や、未だヴィオレットの心を囚え続ける「一度目の愛」が二人に迫る。
※「異世界ファンタジー」としていますが、歴史、文化、風俗などの世界観は限りなく近代西洋に近いです。神話や読み物など、現実世界と同名のものが登場します。
※カクヨム、エブリスタでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-13 17:00:00
347572文字
会話率:35%
不老不死者が逆異世界召喚されました!?
召喚主は幼女!!!?
現代日本に召喚された不老不死者と幼女の日常ほのぼのストーリー!!!
※始めのほうに少しだけ異世界要素あります。
最終更新:2019-07-30 08:37:52
1964文字
会話率:16%