───時は平安時代、妖が跋扈する世。それ故に陰陽師は必要な存在であった。
その陰陽師の中でも名を馳せている【安倍晴明】。
噂では美丈夫だの、強面だの、実は人ではないだの囁かれているが、まさかあの名高い"稀代の陰陽師【安倍晴明
】が幼い少女だとは誰も思うまい。少女は濡れ羽色の長い髪と黒曜石のような瞳を持ち、確かに噂通り美しく…愛らしい。
それなのに、何故か『男装』姿で少女は生活していた。
毒舌・訳あり・引き籠もりの凄腕陰陽師の男装少女【安倍晴明】は、家に籠ってだらだらごろごろしながら暮らしたいのに、舞い込む依頼と面倒事に邪魔されてばかりいる。
腹黒美丈夫にはお説教されてばかり。
猫目の少年は晴明にベッタリひっつき。
自由気ままな兄貴肌の鳥男はすぐいなくなる。
双子の兄妹の主愛は些か重たすぎる。
変人の巣窟の様な自宅(邸)で身内に自堕落生活を邪魔されてばかりの晴明。唯一の癒しはもふもふの白い獣だけ。
職場でも帝・同僚・賀茂家に振り回され、晴明の監視下で暮らす妖達も問題を起こしたり、相談を持ち込んだりで大忙し。
「もう嫌だ……無職になりたい」
それなのに帝の息子までなんて聞いてない!!夢の自堕落生活はいつ来るのか!?
『憲平』と晴明の出会いは、果たして吉と出るか凶と出るか。二人の出会いが互いに変化をもたらしていく。
そして、心に傷を負い、秘密を抱える晴明の胸の内に隠された『本当の願い』は叶うのだろうか……。
これは、少女【安倍晴明】のまだ知られていない…後世に正しく伝わらなかった出来事を綴った異聞録である。
───安倍晴明の生涯を、ここに記す。
※つまりは毒舌鈍感少女×個性的家人(その他同類)×生真面目男のわちゃわちゃ平安物語!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 20:59:06
360499文字
会話率:27%
土佐の国守の任期が終え、紀貫之は京へ戻る。橙乃は紀家の侍女。途中、新任の国司に呼び止められたり、海賊王と称する藤原純友と出会ったりしてしまう。紀家の侍女橙乃は大事な和歌集を海賊に奪われてしまわぬように、ひそかに胸にしまい込むが・・・婆様「あ
れがないんじゃ」「え?あれって何?」和歌が自然と口をついて来る体質の紀貫之は、和歌の達人、ミリオンセラーヒットを出した有名人で、ちょっと変人。女もすなる日記というものを書き出した紀貫之、海賊、天候不良に襲われる船旅、紀貫之の息子時文が何やら秘めた思いだのを言い出して来たり・・橙乃の旅は波乱万丈。
土佐日記を書きたいと思ってましたが、橙乃の恋愛を主にすると、土佐日記の部分がほとんどカットになりました。雰囲気だけでも楽しんでいただけたら幸いです。一応恋愛物。平安物。時代考証はゆるいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 00:54:17
33863文字
会話率:41%
桐壺帝の御世、春宮(皇太子)である朱雀は深い悩みを抱えていた。母である弘徽殿女御の陰湿な苛めにより、桐壺更衣が体調を崩して亡くなってしまったのだ。母の行いへの責任を強く感じる朱雀は、桐壺更衣の息子である光る君に謝罪しようと決心する。そして
自分は出家して更衣の菩提を弔い、春宮には光る君になってもらおうと思うのだった。
過程は違っても結果は同じ……なのか? 朱雀視点から兄弟の日常を見守る平安物語。
原典:岩波文庫 山岸徳平校注『源氏物語』(一)~(四)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 17:00:00
179702文字
会話率:58%
主人公・田上君親(たがみきみちか)は、思い出した。ごくごく平凡な日本の女子高生だった、前世の記憶を。
物語の中でしかないと思っていたあり得ない体験に、絶句した。が、強制的に流れていく記憶に受け入れるしかないと悟る。しかし、それを思い出し
たのが間の悪い事に敵に襲われ背中へ一太刀もらい倒れ伏した後だった。今世の私はくノ一であるらしい。どうやら、平安時代に似た異世界へ転生したようだが新しい人生を喜ぶ事なく終了しそうな現状。ついには、気力、体力ともに限界がきて意識が闇へ落ちる瞬間。ふと、ある驚愕事実に気がつく。
この世界って、平安時代に似たパラレルワールドだと思い込んでいたけれど。妖術や忍術、獣人が存在するうえに男女の立場が逆転した女性上位社会が当たり前の乙女ゲーム『男女逆転平安物語~君、恋ふ~』の世界だわ・・・!!と。(更新は不定期かつ鈍足です。マイペースにあげていきます。宜しくお願いします。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 15:15:40
81058文字
会話率:16%
――平安時代! 美男子と美女が和歌を取り交わし、くっついたり離れたりドロドロの恋愛を繰り広げていた王朝絵巻の時代!
ここに、和歌の詠めないコミュ障でヒキコモリのキモメンがいた!
完全無欠の非モテ駄目人間!
平安時代においては人権すら望めな
い彼のもとにある日、光源氏級典型的平安パリピイケメンの親戚がやって来る。
「わたしの代わりに中納言家の姫君と結婚しませんか?
十四歳の美少女です!」
えっ、そんなうまい話があっていいの?
何かの罠なんじゃないの?
本当に何もたくらんでないの? マジで?
基本的人権のない暗黒時代。
コミュ障非モテ君の運命やいかに!
※新潮日本古典集成『落窪物語』の二次創作です。
pixivでまとめ読みできます。
【歴史】「非モテヒキコモリコミュ障だけど平安時代だから結婚できてしまった 」/「汀こるもの」の小説 [pixiv]
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10744765
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10789095
『落窪物語本編・清水詣での巻』『車争いの巻』『あとがきあるいは原典解説』を特典として収録したKindle版、販売しています。
https://korumono.hatenablog.com/entry/2019/02/22/231930折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-14 22:02:19
49374文字
会話率:21%