三十歳の誕生日を迎えた神代七緒は、目が覚めたらシェナステン・カドミディオという七歳の少年になっていた。この少年、命を狙われて生死の境をさ迷っていたらしい。魔法が存在し、常識や価値観が異なる世界で、七緒はタイミング良く思い出す姉の助言や周囲
の助けとともに、どうにか生き残って十七歳の誕生日を迎えた。このまま元の世界へ帰ることを目指す──はずだったのだが、うっかり初恋へ真っ逆さまに転がり落ちた。
『どうして諦めるの?』
元の世界の大切な人たちと、異世界の家族や友人、そして初恋の女の子。一人の男が自分の求めるハッピーエンドを目指して、時に異なる常識と価値観に翻弄──ではなく、混乱しながらも奮闘する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-27 07:00:00
3502文字
会話率:35%